墓場鬼太郎

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2008墓場鬼太郎

墓場鬼太郎

★ 3.3 / 5.0ホラー超自然
放送年2008年
フォーマットTVアニメ
話数11話
原作漫画

墓場で生まれた妖怪の少年・鬼太郎は、ほぼ腐敗した父親を除き、幽霊族の最後の生き残り。左目が無いが、髪で隠れている。人間と妖怪の平和のため戦い、主に妖怪の悪行から人間を守る。このストーリーは原作の墓場鬼太郎に基づいている。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

墓場で生を受けた妖怪の少年・鬼太郎は、幽霊族最後の生き残り。亡き母の胎内から這い出し、目玉の親父と呼ばれる父の霊とともに、人間界と妖怪界の狭間を生きる。本作は水木しげるの原作漫画「墓場鬼太郎」を忠実に映像化したもので、おなじみの「ゲゲゲの鬼太郎」とは一線を画す、禍々しくも哀愁漂うダークな世界観が描かれる。人間社会の欲や醜さに妖怪たちが絡み合い、鬼太郎の存在意義そのものが問われていく。

みどころ・魅力

① 原作忠実の禍々しい世界観

子ども向けイメージの強い「ゲゲゲの鬼太郎」とは異なり、本作は1960年代の原作漫画が持つ生々しい恐怖と退廃的な空気を再現している。妖怪が単なる敵キャラではなく、人間の業や欲望と深く結びついた存在として描かれており、大人が正面から向き合えるホラー作品としての完成度が高い。

② 鬼太郎の異質な出自と孤独

母の死後に墓場から生まれ、人間でも妖怪でもない存在として生きる鬼太郎の孤独と業が本作の核にある。「正義の味方」という単純な図式ではなく、人間への複雑な感情を抱えながら行動する鬼太郎の内面描写が、キャラクターに深みと奇妙な哀愁を与えている。

③ 昭和風の作画と劇伴が醸す独特の空気 2008年制作でありながら、あえて水木しげるの原画に寄せた昭和テイストの作画が採用されており、現代アニメとは一線を画す視覚体験を提供する。陰鬱でどこか懐かしい劇伴と相まって、他のホラーアニメでは味わえない独特の「湿り気」のある雰囲気が全編を貫いている。

キャスト・声優一覧

鬼太郎
鬼太郎
メイン
野沢雅子
目玉のおやじ
目玉のおやじ
メイン
田の中勇
水木しげる
水木しげる
サブ
島田敏
ねずみ男
ねずみ男
サブ
大塚周夫
岩子
岩子
サブ
鈴木れい子
ねこ娘
ねこ娘
サブ
中川翔子

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スタッフ

シリーズ構成成田良美
音楽和田薫
OP電気グルーヴ「モノノケダンス」
ED中川翔子「Snow Tears」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

最初はゲゲゲの鬼太郎の別バージョンとして軽く流すつもりだった。子供向け番組の再解釈くらいの気持ちで1話を開いたら、雰囲気が全然違った。色が暗い。話が暗い。主人公があまり「正義のヒーロー」に見えない。人間社会の外縁に立っている存在として描かれていて、最初から微妙に居心地が悪い。

2回目に通して見たとき、これはゲゲゲより好きかもしれないと気づいた。ゲゲゲの明るさを否定するつもりはないが、水木しげるの原作漫画が持っていた湿った空気感——「妖怪は怖いもの、人間の外側にいるもの」という感触に近いのは明らかに墓場鬼太郎のほうで、それが全話を通して維持されている。見終わったあとに口の中に残る苦みが、珍しいタイプだった。

救っても、礼を言われなくていい——鬼太郎が体現する、孤独の一貫性

この作品で一番印象に残るのは、鬼太郎が人間を助けるとき、見返りを求めていないどころか、そもそも「感謝されること」自体を最初から想定していない、という姿勢だ。ゲゲゲの鬼太郎にもそういう側面はあるが、墓場版はそれがもっと乾いていて、冷たい。「守る」というより「妖怪としての秩序を保つためにやっている」という印象が全体に漂っている。

鬼太郎は墓場で生まれた。人間でも妖怪でも、どちらの世界にも完全には属していない。父親はほぼ腐敗した状態で目玉だけとして存在している。そういう設定が2話3話と進むにつれてじわじわと効いてくる。彼が人間社会に関わるとき、それは「共存」ではなく「交渉」に近い。人間側の身勝手さに対して、鬼太郎は怒りもしないし、失望もしない。最初からそういうものだと知っている。

これは単なるホラーではなく、徹底した孤独者の物語だと思う。ゲゲゲの鬼太郎が「妖怪と人間の共存」を明るく描くなら、墓場鬼太郎は「そもそも共存などというものが可能なのか」を問いながら、その答えを出さないまま進む。宙吊りにされた問いが全話を通して続く。その居心地の悪さが、この作品の核だと感じる。2回目を見るとその「答えを出さない」選択がいかに意図的かよくわかって、評価がむしろ上がった。

特に刺さったシーン

序盤の、鬼太郎が初めて人間と対峙するシーンで、野沢雅子さんの声のトーンが低く抑えられているのが印象に残っている。ゲゲゲの鬼太郎を何度も見てきた身からすると、同じ野沢雅子さんなのに声の質感がまるで違う。あちらは子供ヒーローの明朗さがあるが、墓場版は感情を極力抑えた、ほとんど能面のような演技で、それが作品全体の空気感と完全に合っている。声だけで「この鬼太郎は別物だ」とわかる。

島田敏さんが演じる水木しげる役も面白い。原作者の名前をそのまま使った人間キャラクターで、善人でも悪人でもない、どこか俗っぽい人物として描かれている。島田さんの演技がそのリアルさをうまく支えていて、「妖怪と関わってしまった普通の男」の情けなさと可笑しさが両立している。終盤の水木と鬼太郎の関係が一種の決着を迎えるところは、何度見ても妙な余韻が残る。「これが落としどころなのか」という釈然としない感じも含めて、記憶に残るシーンだった。

読んで見たくなったら——『墓場鬼太郎』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 水木しげるの原作漫画を読んだことがある人——2008年版の湿った空気感は原作に近い
  • ゲゲゲの鬼太郎は見たが「もっと暗いやつが見たかった」と思っていた人
  • ホラーとしての「派手な怖さ」より、不気味な世界観の居心地の悪さを楽しめる人
  • 野沢雅子さんの演技の幅に興味がある人——同じキャラクターで全く異なるアプローチを聴き比べられる
  • 昭和的な「妖怪は脅威である」という感覚が肌に合う人

合わない人

  • 鬼太郎にスカッとした勧善懲悪を期待している人
  • 主人公に感情移入しながら見たい人——鬼太郎はほとんど感情を表に出さない
  • 絵柄の暗さ・古さが最初のハードルになる人
  • 明るいファミリー向けアニメとして子供と一緒に見たい人

次に見るなら

同じ水木しげる原作をもう少し広く見たいなら、ゲゲゲの鬼太郎(第6期)がいい。2018年放送の第6期は社会問題と妖怪を絡める構成で、墓場版とは真逆の明るさがあるが、クオリティが高い。対比として見ると、墓場版の異質さが逆によくわかる。

「人間社会の外側にいる者」が人間と関わり続ける話として見るなら、妖怪人間ベムも近い感触がある。こちらも「人間に守られる価値があるのか」という問いが底流にあり、主人公たちが完全には報われない構造になっている。墓場鬼太郎と並べると、同じテーマの処理の違いが面白く見える。

ホラーとしての湿った空気感が刺さったなら、地獄少女シリーズも合うかもしれない。依頼を淡々とこなすキャラクターと、人間の業を毎話見せる構成が、墓場鬼太郎の乾いた余韻と地続きの感覚がある。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『墓場鬼太郎』はdアニメストア、U-NEXT、DMM TV、Netflix、Huluで視聴できます。主要な配信サービスで幅広く配信されているため、すでに加入しているサービスからすぐに視聴を始められます。原作の持つ暗くも深い世界観を体験したい方に、ぜひおすすめの作品です。

よくある質問

Q. 「ゲゲゲの鬼太郎」と「墓場鬼太郎」は何が違うの?
A. 「墓場鬼太郎」は水木しげるの原作初期作品を忠実に映像化したもので、子ども向けの「ゲゲゲ〜」よりもダークで大人向けの内容です。鬼太郎の出自や世界観が大きく異なります。
Q. 全何話ですか?
A. 全11話です。1話あたり約24分で、短くまとまったシリーズのため一気見しやすい作品です。
Q. ホラーとして怖いですか?怖いのが苦手でも観られますか?
A. 飛び跳ねるような恐怖演出より、じわじわとした不気味さや人間の業が中心です。グロ描写は一部あるため苦手な方は注意が必要ですが、ホラーが極端に弱い方でなければ十分楽しめます。
Q. 「ゲゲゲの鬼太郎」を知らなくても楽しめますか?
A. 予備知識がなくても問題なく楽しめます。むしろ「ゲゲゲ〜」のイメージを持たずに観た方が、本作独自の世界観を純粋に味わいやすいとも言われています。

まとめ

『墓場鬼太郎』はdアニメストア、U-NEXT、DMM TV、Netflix、Huluで視聴できます。主要な配信サービスで幅広く配信されているため、すでに加入しているサービスからすぐに視聴を始められます。原作の持つ暗くも深い世界観を体験したい方に、ぜひおすすめの作品です。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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