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サイボーグ009VSデビルマン
| 放送年 | 2015年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 3話 |
| 原作 | その他 |
| 制作 | Actas |
東京に悪魔の存在を発見したギルモア博士率いるサイボーグ部隊は、戦争を利用して利益を得るテロ組織「ブラックゴースト」と結託していると思われる強力な悪魔デビルマンと衝突する。一方、ブラックゴーストの科学者アダムス博士が新型の高性能サイボーグを009たちに向けて放つと、さらに大きな脅威が現れる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
東京に悪魔の気配を察知したギルモア博士率いるサイボーグ部隊は、調査の中でデビルマンこと不動明と遭遇し、激しく衝突する。一方、闇の武器商人組織「ブラックゴースト」の科学者アダムス博士が、009たちを標的とした新型高性能サイボーグを投入。悪魔VS人造サイボーグという異例の対立が、さらなる巨大な脅威の前に思わぬ形で交差していく。みどころ・魅力
① 昭和の二大ヒーローが激突する夢の共演
石ノ森章太郎原作の「サイボーグ009」と永井豪原作の「デビルマン」という、日本のマンガ史を代表する二大作品が正式にクロスオーバー。両陣営が敵対から共闘へと転じる過程は、長年のファンにとって感慨深い展開となっている。② 現代のクオリティで蘇るキャラクターデザインとアクション
2015年制作のOVAならではの高水準な作画とダイナミックなアクション演出が、レトロな世界観に新たな迫力を与えている。原作の雰囲気を大切にしつつも、スタイリッシュに磨き上げられた映像体験が楽しめる。③ 悪魔と人造人間、それぞれの「人間性」を問うドラマ
悪魔の力を宿しながら人の心を持つデビルマンと、機械の身体に人間の魂を持つサイボーグたち。「何が人間を人間たらしめるのか」というテーマが両作品に通底しており、アクションの合間にも深みのある人間ドラマが描かれる。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 川越淳 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 伊藤岳史 |
| 音楽 | 栗山善親 |
| OP | JAM Project「サイボーグ009~Nine Cyborg Soldiers~」 |
| ED | JAM Project「DEVILMIND~愛は力~」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
009もデビルマンも、名前だけは刷り込まれている世代だ。石ノ森章太郎と永井豪、それぞれ「偉大な原作」として教科書的に語られるやつ。ただ正直に言うと、どちらも本腰入れて追ってこなかった。だからこのOVAを見るとき、「vs」の重みがよくわかっていなかった。
見始めたのは、福山潤が出ているという情報だけで十分だった。あの声で戦うサイボーグを見たい、それだけ。ところが再生してみたら開幕から画面の密度が高くて、「あ、これちゃんと作ってある」と思った。原作ファンへの配慮が見えるのに、知らない人間にも情報を閉じていない。
2回目に見たとき、初回は流していたキャラクター間の関係が急にくっきりした。1回目は「絵がきれいな俺知らないアニメ」だったのが、2回目では「これ、ちゃんと対等に戦わせてる」と感じた。原作を知らない人間がこういう感想を持てるなら、作り手の仕事が機能していると思う。
「正義」は一種類じゃない、という当たり前を2015年に叩きつけた話
このOVAが単純なクロスオーバー祭りじゃないのは、009陣営とデビルマン陣営の「戦う理由」がそれぞれ別の論理で成立しているからだ。サイボーグたちは科学と人類への信念で動く。悪魔と融合したデビルマンは、もっと獣に近い衝動と、それでも守ろうとする意志が混在している。この2つが「同じ敵と戦う」状況に置かれたとき、まず衝突する。
ここが面白いと思った場所で——敵が共通だからといって即座に信頼し合わない。「こいつは何なんだ」という警戒と、でも見ていると「同じ方向を向いている」という気づきが、ゆっくり積み上がっていく。尺が短いOVAでこれをやるのはかなりタイトで、実際ドラマとしては駆け足感がある。でもそのタイト感が、原作知識がない自分には「詰め込まれた密度」として機能した。
009の島村ジョー役の福山潤は、真っ直ぐな正義感を乗せながら、どこかやりきれない線を引いている。「信念があるから戦う」んじゃなくて「戦うしかないから戦う」という、少し消耗した誠実さ。一方、前野智昭が演じるジェット・リンクは別のタイプの硬さで、この対比がチームの厚みになっている。
悪魔という概念と人体改造サイボーグという概念をぶつけたとき、どちらが「より人間か」という問いが浮かぶ。OVAがその問いに明確に答えを出しているわけではない。でもブラックゴーストという人間組織が「科学の暴走」として機能しているのを見ると、怪物より人間が怖い、という60〜70年代のメッセージをちゃんと引き継いでいると感じる。2015年に作られた作品として、そのテーマはまったく古びていない。
特に刺さったシーン
終盤の共闘シーンで、それまで互いに距離を置いていた009とデビルマンが同じ方向に向かう瞬間がある。言葉でわかり合ったわけじゃなく、状況がそうさせた、という展開なんだけど、そこで福山潤の声が少し低くなる。台詞の内容より声のテクスチャで「こいつら分かり合ったんだな」と伝わってくる。言語化されない了解の演技というのは、音響をちゃんと作ってないと絶対に成立しない。
市道真央演じるフランソワーズは、戦闘タイプではない立ち位置でチームの観察者として機能しているシーンが好きだ。声の温度が他のキャストより低く設定されていて、感情的にならない分だけ状況の異常さが際立つ。周りが戦っているとき、静かに見ている人間の怖さ、みたいなものがある。
アクション作画については、スピード感のある格闘を止め絵に逃げずに動かしている箇所が序盤にあって、2015年のOVAとしては気合いが入っていると思った。デジタル作画の質感が悪魔側の異質さと合っていて、サイボーグ側の機械的な動きとの対比になっている。
読んで見たくなったら——『サイボーグ009VSデビルマン』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 009または永井豪作品どちらかを通ってきて、クロスオーバーへの好奇心がある
- 福山潤・前野智昭・市道真央の声を聞くだけで価値があると思っている
- 60〜70年代のレガシー作品を現代のスタッフが再解釈する試みに興味がある
- 3話完結のコンパクトな尺でまとまった作品が好き
合わない人
- 両原作をまったく知らない状態でキャラクターへの愛着を求めると置いていかれる
- ドラマの掘り下げに尺を使ってほしい人(アクション優先の構成なので)
- 「なぜこの2作品がvsするのか」の必然性に論理的な答えを求める人
次に見るなら
このOVAがきっかけで石ノ森・永井豪の世界観に興味が出たなら、まずデビルマン crybaby(2018年Netflix)を見てほしい。永井豪の原作を湯浅政明が再解釈した作品で、デビルマンという概念が何を描こうとしていたかが圧縮された形で入ってくる。このOVAの後に見ると、あのデビルマンがどういう文脈の存在かが立体的になる。
共闘もの・異質な正義がぶつかり合う構図が好きならSSSS.GRIDMANも合う。ヒーローという概念の重さを現代的に扱いながら、クリーチャーとの戦闘をちゃんと画面で見せる作品。「何と戦っているのか」という問いが共通している。
声優縛りで次を探すなら、前野智昭・福山潤が揃って出演している作品を追うのも一手だが、このOVAのような「チームもので各キャラに芯がある」という意味では91Daysあたりの構成の重さが近い。ジャンルは全然違うが、群像劇として丁寧に作られているという点で。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「サイボーグ009VSデビルマン」は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVで配信中です。いずれも月額サービスのため、各プラットフォームの無料トライアル期間を活用すれば実質無料で視聴できます。昭和の名作ヒーローが現代の映像美で蘇る本作を、ぜひお好みのサービスで楽しんでみてください。