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這いよれ!ニャル子さん やさしい敵の仕留め方
| 放送年 | 2012年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | ライトノベル |
GA文庫の第1号に掲載された藍空まんたの短編を原作とした作品。
作品概要・あらすじ
あらすじ
GA文庫創刊号に掲載された藍空まんたの短編小説を原作とした2012年公開のOVA作品。クトゥルフ神話をモチーフにしたドタバタSFコメディ「這いよれ!ニャル子さん」の世界観をベースに、”やさしい敵の仕留め方”というテーマで繰り広げられる一編。超弩級に陽気な這いよる混沌ニャル子と、彼女に振り回される矢坂真尋のやりとりをコンパクトに楽しめる短編ならではの構成が魅力です。みどころ・魅力
① 短編ならではの凝縮されたギャグ密度
原作GA文庫の短編をベースにしているため、本編シリーズ以上にテンポよくボケとツッコミが畳みかけてきます。設定説明に尺を取られず、最初からニャル子ワールド全開で突っ走る構成は、短編OVAというフォーマットを最大限に活かしています。② クトゥルフ×ラブコメという唯一無二の世界観
ラヴクラフトのクトゥルフ神話に登場する邪神たちが、アニメ・ゲームオタクの美少女として登場するという奇抜な設定が本作最大の個性。SFとコメディとラブコメを同時に成立させる荒唐無稽な世界観は、他に類を見ない独特の味わいです。③ CV・日笠陽子によるニャル子の熱量あるキャラクター表現
主人公ニャル子を演じる日笠陽子の演技は、コメディからシリアスまで幅広い感情を自在に操るもの。OVAという短い尺の中でもそのキャラクターとしての存在感は健在で、ファンにとっては見逃せない一作となっています。キャスト・声優一覧














スタッフ
| 原案キャラデザ | 狐印 |
|---|---|
| OP | 後ろから這いより隊G「太陽曰く燃えよカオス」 |
| ED | 侵略!イカ娘「ずっと Be with you」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
本編を一通り追ったあと、「そういえばOVAがあったな」と気づいて見た、というのが正直なところ。TVシリーズとは別軸——GA文庫の第1号に掲載された藍空まんたの短編が原作で、アニメ化された本編よりも前に存在した話を映像化したもの、という位置づけだ。いわゆる「シリーズの原点確認」枠。
最初に再生したときの感覚は、「あ、テンションが違う」だった。TVシリーズのニャル子はあの尋常じゃないテンションで突っ込んでくるキャラとして刷り込まれているから、OVAのどこか落ち着いた空気に少し戸惑う。2回目に見ると、それが逆に面白くなる。本編が「完成品」なら、これは「スケッチ」の側にある。ニャル子というキャラクターが、どういう温度感から生まれてきたのかを確認できる、コアファン向けの1本。
「敵」を倒さないことで成り立つ関係性の話
タイトルの「やさしい敵の仕留め方」という言葉、最初は単純にコメディ的な逆張りだと読んでいた。「敵を仕留める=やっつける」という構図に「やさしい」を乗せてくる、あのシリーズ特有の語感のずらし方だと。
ただ繰り返し見ていると、これは単なる言葉遊びではなく、この作品が最初から抱えているテーマの核心に直結している気がしてくる。ニャル子は真尋を守るために来た「守護者」なのに、その存在自体が真尋にとっての「敵」でもある——侵食してくる、押しつけてくる、日常を壊してくる存在として。「仕留める」のは、だから、物理的な敵ではなく、相手の心の中の距離感だったりする。
SF的なガワをまとっているけれど、やっていることは「迷惑な隣人が、なぜか憎めない理由を自分で発見していく話」に近い。阿澄佳奈のニャル子は、このOVAではTVほど前のめりに声を張らない瞬間があって、そこに原作短編の持っていたスケール感——つまり「巨大な神話的存在が、普通の少年の前で人間的に振る舞おうとする照れ」——が残っている。本編を見た後にここに戻ると、この照れがどこかで消えてしまった瞬間に気づく。それが哀しいとも、成長ともとれる。
喜多村英梨の真尋は、このOVAだと本編より少し反応が素直だ。あのフォーク突き刺しツッコミが完成する前段階の真尋、と言ってもいいかもしれない。そういう「キャラクターが完成する前の一瞬」を切り取った作品として見ると、短編OVAという形式がちょうどいい。
特に刺さったシーン
釘宮理恵のハス太が絡む序盤のやりとりで思わず止めたくなった。本編のハス太は釘宮ボイスで「クギュ属性」を存分に活かしたキャラとして機能しているが、このOVAでは関係性がまだほどかれていないぶん、一言一言の重みが違う。釘宮理恵というキャラの声として長年刷り込まれている種類の「小声の感情」が、ここで正確に機能している場面があって、そこだけ空気が変わる。
久川綾の頼子も、本編では「理解ある母親ポジション」に収束していくキャラクターだが、OVAの中では少し別の側面が出る瞬間がある。久川綾の声は、芯が太いのにどこか遠い、という構造をしていて、それが「得体の知れない存在たちと普通に暮らしている母親」の不思議なリアリティを支えていた。
終盤、タイトルの意味が落ちてくる場面は静かだ。コメディ作品の終着点としては意外なほど音が少なくて、それがよかった。
読んで見たくなったら——『這いよれ!ニャル子さん やさしい敵の仕留め方』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- TVシリーズ「這いよれ!ニャル子さん」を全部見終えて「もう少しだけこの世界にいたい」と思っている人
- 原作GA文庫を読んだことがあり、アニメとの差分に興味がある人
- 阿澄佳奈・釘宮理恵の声を聞くだけで条件反射的に再生できるタイプ
- テンポの遅いコメディOVAでも、雰囲気だけで30分が成立すると思っている人
合わない人
- 本編を見ていない状態でいきなりここから入ろうとしている人(関係性の前提がないと薄い)
- TVシリーズのハイテンションな展開・ギャグの密度を期待して見ると拍子抜けする
- SF・クトゥルフ神話のパロディ要素を目当てに見ると消化不良になる可能性がある
次に見るなら
這いよれ!ニャル子さん(TVシリーズ)——このOVAが「スケッチ」なら、こちらが「完成品」。同じキャストのテンションが全力で動く状態を見ると、OVAとの落差が面白くなる。原点確認はOVAでしてから本編、という順番でも成立する。
日常——「意味のない日常がなぜか成立している」という感覚が近い。ニャル子さんのように強引な設定を持ち込まず、ただ存在するだけで成り立つコメディの極北。本編よりも、このOVAの空気感が好きだった人に刺さりやすい。
ゆるゆり——阿澄佳奈ファンが次に行く先として自然な流れ。ニャル子とは別ベクトルの「全力だが何も起きない」コメディとして、新井里美も含めて同系統の声優陣が揃っている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『這いよれ!ニャル子さん やさしい敵の仕留め方』は、dアニメストアで視聴できます。GA文庫の短編を原作とした本作は、独特のクトゥルフ×コメディ世界観をコンパクトに楽しめるOVAです。シリーズ未視聴の方の入門にも、ファンの方の補完作品としても適しています。