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這いよる!ニャルアニ リメンバー・マイ・ラブ(クラフト先生)
| 放送年 | 2011年 |
|---|---|
| フォーマット | スペシャル |
| 話数 | 1話 |
『這いよれ!ニャル子さん』のDVD特典映像で、シリーズの第12話にあたり、アニメの最終話の後の時間軸を舞台としている。
作品概要・あらすじ
あらすじ
『這いよれ!ニャル子さん』のDVD第6巻に収録された特典OVA。アニメ本編の最終話後の時間軸を舞台に、ニャル子たちがその後も相変わらずにぎやかな日常を繰り広げる。シリーズ第12話にあたる本作は、テレビ放送では描かれなかったエピソードをコミカルに描いており、本編ファン待望の「続き」として制作された。笑いあり、ちょっとした感傷ありの30分弱。
みどころ・魅力
① 本編後の「その後」をコミカルに描くファンサービス
テレビアニメ最終話の後日談として制作されたOVAのため、本編を見終えた直後に視聴するのが最もおすすめ。ニャル子たちがあの結末の後もドタバタを繰り広げており、「まだまだ終わらない」安心感と笑いが詰まっている。
② クトゥルフ神話パロディのノリはそのまま
シリーズの核心でもある、クトゥルフ神話の神々をポップにアレンジしたギャグの密度は本作でも健在。原作ファンが思わずニヤリとするネタが随所に散りばめられており、ニャル子・クー子・ハス太のトリオの掛け合いが存分に楽しめる。
③ 短尺ならではのテンポのよさ
SP1本に収まったコンパクトな構成が、テンポよいコメディとして機能している。長尺OVAにありがちな中だるみがなく、ギャグと感情の起伏がサクサク展開。本編未視聴でも笑えるが、通しで観た後のご褒美として視聴すると満足度が高い。
キャスト・声優一覧











スタッフ
| 監督 | 谷東 |
|---|---|
| 原案キャラデザ | 狐印 |
| ED | リスプ「恋する乙女のカタルシス」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
ニャル子さんのTV本編を見終わって、「まだ終わりたくない」という気持ちで掘り起こした一本。DVD特典映像という立ち位置のスペシャルなので、最初から期待値を低めに設定していた。「おまけ映像でしょ、5〜10分ぐらいのやつ」と思いながら再生したら、ちゃんとしたコメディになっていて少し驚いた。
リメンバー・マイ・ラブという副題と「クラフト先生」という括弧書きが並んでいる時点で、ファンサービス全開の設計なのはわかる。本編の続きの時間軸という位置づけなので、真尋・ニャル子・クー子の関係性の行き着いた先をそのまま眺める形。初見は笑ってそれで終わった。でも2回目に見ると、本編で積み上げた文脈を短い尺に詰め込む構成が意外にうまくて、「おまけにしてはやるじゃないか」という評価に変わった。
ラブコメのテンプレを外宇宙から引っ張ってきて、でも結局やっていることは普通の青春だという話
ニャルアニシリーズ全体の話をすると、クトゥルフ神話をラブコメの外皮として使うというギミックは、最初に聞いたとき「それ面白くなるの?」と思うやつだ。ニャルラトホテプが「ニャル子」として真尋に惚れて追いかけ回す、という構造は、記号として見れば「謎の転校生が主人公に迫る系」そのものだ。クー子も加わって三角関係になるが、そのポジションもテンプレートの中に収まっている。
このスペシャルが面白いのは、そのテンプレートをもう疑いなく受け入れた後の話だという点だ。本編の最終回が終わった後の時間軸で繰り広げられる短編コメディは、もはや「宇宙的恐怖」という要素への言及すら薄い。ニャル子は真尋の周囲をわいわい騒がしくしていて、クー子は相変わらずマイペースで、真尋は振り回されながらもその日常に慣れてしまっている。
この「慣れてしまっている」という状態こそが、ニャルアニという作品が地味に積み上げたものだと思う。非日常の存在が日常に組み込まれていく過程を本編でやって、このスペシャルではその着地点を見せている。阿澄佳奈のニャル子は本編から一貫して「うるさくて愛嬌があって引かない」キャラクターを演じていて、スペシャルでもそのテンションが落ちない。松来未祐のクー子も、静かな存在感でニャル子の騒がしさを引き立てる役割をしっかり担っている。この二人の掛け合いのリズムが短い尺でも機能しているのは、キャストの積み上げがあるからだろう。
喜多村英梨の真尋は、振り回される役に徹しながらも感情の地を見せるタイミングがある。本編を通じて変化した真尋の「この状況を受け入れている」という温度感が、スペシャルでは前提として成立している。それがDVD特典という媒体と噛み合っていて、本編を見た人間にだけ機能するニュアンスになっている。
特に刺さったシーン
クー子が独自のペースで場の空気を無視した発言をするシーンがいくつかあるが、そこへの真尋のリアクションが毎回微妙に違うのが好きだ。最初の頃の真尋なら「なんでそうなるんだ」という反応をするところを、スペシャルでは半ば諦めたような間で受け流す場面がある。その間の変化が、言葉で説明されなくても本編からの積み重ねを感じさせる。
あとはニャル子の「まだこの家にいる気満々」という態度を真尋が黙認している空気。最終話後の時間軸なのでそれが当然になっているわけだが、松来未祐と阿澄佳奈の声の絡み方がこういう短編でも丁寧で、2人のキャラクターが同じ空間に存在している感触がちゃんとある。コメディのテンポを壊さずに間の芝居をやれるのは、本編を通じて役を育ててきた蓄積だろうと思う。
読んで見たくなったら——『這いよる!ニャルアニ リメンバー・マイ・ラブ(クラフト先生)』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 這いよれ!ニャル子さん本編を最後まで見て「もっと見ていたかった」と思った人
- キャラクター同士の掛け合いだけで成立するコメディが好きな人
- 阿澄佳奈・松来未祐のやりとりが好きで、追加でそれを摂取したい人
- DVD特典映像という媒体に抵抗がなく、短編のテンションを楽しめる人
合わない人
- 本編未視聴の状態で単独で見ても文脈が入ってこないので、入口としてはおすすめしない
- 起承転結のある物語展開を求める人(わいわいして終わる構成なので)
- クトゥルフ神話方面の深掘りや設定の展開を期待して見ると肩透かしになる
次に見るなら
このスペシャルで物足りなくなったなら、まず這いよれ!ニャル子さん本編(2012年TVシリーズ)に戻るのが正直いちばん正解だ。スペシャルは本編ありきの構造なので、本編の方がキャラクターへの解像度が上がる。
ゆるゆりは「女の子たちがわいわいやっている日常コメディで、テンポとキャラクターの掛け合いだけで成立する」という設計がニャルアニと近い。ジャンル設定としての外枠はないが、キャラクターの個性だけで走り切るスタイルは似ている。
日常は短編コメディの積み重ねで「何も起きないようで何かが起きている」という構造を極端に推し進めた作品で、ニャルアニのスペシャルが好きな人のうち「ゆるい短編のテンポ感」に惹かれた人に合う。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『這いよる!ニャルアニ リメンバー・マイ・ラブ(クラフト先生)』は、現在dアニメストアで視聴できます。本編『這いよれ!ニャル子さん』のDVD特典として制作された作品のため、配信サービスでの取り扱いは限られますが、dアニメストアを利用している方はそのまま続けて楽しめます。本編を最後まで観たファンは、ぜひこのOVAで「その後」を確認してみてください。