ヒューマンバグ大学

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2022ヒューマンバグ大学

ヒューマンバグ大学

★ 3.0 / 5.0コメディミステリーサイコロジカルスリラー
放送年2022年
フォーマットTVアニメ
話数12話
原作漫画
制作DLE

佐竹寛文は婚約者を殺害した罪で死刑囚だが、絶望的な状況から何度も生き残った「不死人間」である。彼の存在は、現実の奇跡的現象とそれに関わる人間を研究する「人間クレイジー大学」という研究機関の注目を集める。研究対象となった佐竹は、彼らに自らの過去の思い出を語り始める。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

婚約者を殺害した罪で死刑が確定した佐竹寛文。しかし彼は、どんな絶望的な状況からも奇跡的に生き延びてきた「不死の男」だった。その存在に目をつけたのが、非常識な人間現象を科学的に研究する秘密機関「人間クレイジー大学」。研究対象として迎えられた佐竹は、研究員たちの前で自らの波乱万丈な過去を語り始める。笑いと狂気が混在する、異色のダーク人間ドラマ。

みどころ・魅力

① 笑いと狂気が同居する「ブラックコメディ」の破壊力

本作の最大の特徴は、ミステリアスでスリリングな展開の中にシュールな笑いを惜しみなく混入させるそのバランス感覚にある。不条理な状況が積み重なるほど笑えてくるという独自のトーンは、ジャンルの垣根を軽々と超えてくる。ホラーでもなく、普通のコメディでもない唯一無二の空気感が魅力だ。

② 「不死の男」という設定が生む心理的スリル

死ぬはずなのに死なない——そのギャップが生み出す緊張感と笑いが、物語全体を貫くエンジンになっている。佐竹の過去エピソードが明かされるたびに「今度こそ終わり」と思わせておいてのどんでん返しが繰り返され、心理的なジェットコースターとして機能する。先の読めない展開が視聴者を引きつける。

③ 独特の「語り形式」による没入構造

研究機関の面々に語りかける回想形式を採用することで、過去と現在が交錯する重層的な物語構造が生まれている。「なぜ彼は生き続けているのか」という謎が視聴の推進力となり、最後まで目が離せない。短編エピソードを積み重ねるスタイルも、隙間時間に視聴しやすい設計になっている。

キャスト・声優一覧

佐竹博文
佐竹博文
メイン
›
杉田智和
下田正
下田正
サブ
›
内田雄馬
根岸千恵
根岸千恵
サブ
›
小倉唯
鬼頭丈二
鬼頭丈二
サブ
›
高橋広樹
伊集院茂夫
伊集院茂夫
サブ
›
子安武人
ジャック
ジャック
サブ
›
斉藤壮馬
教授
教授
サブ
›
宇垣秀成
五代千隼
五代千隼
サブ
›
緑川光
流川隆雄
流川隆雄
サブ
›
鈴木崚汰

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スタッフ

監督西山司
シリーズ構成中島直俊
キャラクターデザイン西山司
音楽山下康介
音響監督大室正勝
OPナノ 「CATASTROPHE」
ED「BAD CITY(BUG HUMAN)」

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

YouTubeのサムネで何度か見かけたことがある、「人間クレイジー大学」系のやつ。あれがアニメになってたのか、と気づいたのは配信一覧をだらだら眺めていたときだった。原作の動画は実話風エピソードをさらっと語るスタイルで、怖いんだか笑えるんだかわからない妙なテンションが特徴で、「それをどうアニメ化するんだ」という純粋な疑問で再生ボタンを押した。

最初の数話で意外だったのは、思ったよりちゃんとしていること。死刑囚・佐竹が研究機関に尋問される額縁構造が機能していて、回想と現在軸を行き来しながらテンポを保っている。2回目に見ると改めて気になるのが研究者側の視点の冷淡さ——彼らは佐竹を「現象」として記録しているだけで、人間として見ていないというトーンが序盤から一貫している。YouTubeの短編ノリを期待して見ると少し違うが、それはそれで悪くない着地点だった。

「不死人間」は祝福ではなく、観察標本になる呪いだ

この作品を単純に「ヤバい死刑囚のサバイバル話」として消費することはできる。できるのだが、それだと一番おもしろい部分を素通りしてしまう。

構造として注目したいのは、この物語が「死ねない人間を研究する機関」という視点を通して語られるという点だ。佐竹博文は語り手であると同時に、常に観察される客体でもある。研究者たちが彼の回想を引き出す場面は、インタビューというよりも解剖に近い。本人が語っているのに、その言葉はデータとして切り取られていく。

「不死」というのが生存能力の話だけではないというのが肝で、何度死にかけても生き残ってしまうという体質は、社会や法制度の外側に弾き出される事態を招く。婚約者の殺害で死刑判決を受けながらも、処刑されない——それは奇跡ではなく、むしろ「どこにも収まらない存在」になるということだ。この作品が描いているのは、そういった「枠の外に出た人間が社会の目にどう映るか」というテーマに近い。

杉田智和が演じる佐竹の語り口がここで効いていて、感情的な起伏を抑えたトーンで自分の体験を語る芝居は、「この男は本当に何も感じていないのか、それとも感情が別の形に変質しているのか」という問いを保ったまま進む。声に力を込めないことで、むしろ異様さが滲む。

子安武人が演じる伊集院茂夫は対照的に、研究者側の「興味」をあからさまに体現するキャラクターで、この対比が作品の軸になっている。研究者が「人間のバグ」を解析しようとするほど、その行為自体が「どちらが人間らしいか」という問いを逆照射する。コメディ寄りのジャンル表記がついているが、笑えるのは笑えるし、それが怖さと同居している。

特に刺さったシーン

序盤、佐竹が自分の過去を淡々と語り始める最初のエピソード。ここで杉田智和の「何でもない話をするように異常な体験を語る」という芝居が決まっていて、視聴者がどこで怖がればいいかわからなくなる感覚がある。恐怖の演出ではなく、恐怖を「普通のこと」として提示することで不気味さを出す、という選択が序盤から一貫している。

緑川光が演じる五代千隼が研究者サイドとして場をコントロールしようとする場面も印象に残っていて、「知性的に状況を把握しているはずの人間が、佐竹の話を聞くにつれて微妙に揺らいでいく」という芝居の細かさが効いている。緑川光はこういう「崩れていくインテリ」が上手い。

斉藤壮馬が演じるジャック(研究機関に関わる外国人キャラ)は、登場シーンの少なさに対してインパクトが残る配置で、独特のリズムで発話する芝居がキャラクターの「ずれ」を表現していた。内田雄馬の下田正はまた別方向の「普通っぽさと不気味さの共存」を担っていて、キャスティングとしてのバランスが意外とよく考えられている。

読んで見たくなったら——『ヒューマンバグ大学』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • YouTubeの「ヒューマンバグ大学」動画を何本か見たことがある人
  • 心理系・サスペンス系のジャンルで、「明確な答えが出ない不気味さ」を楽しめる人
  • 杉田智和・子安武人のベテラン勢の芝居の摩擦を味わいたい人
  • 30分完結型のエピソードではなく、通して見ると構造が見えてくるタイプの作品が好きな人
  • コメディとスリラーが混在した空気に慣れている人

合わない人

  • グロ・死・精神的にきつい描写を完全に避けたい人
  • 謎がきれいに解決されるカタルシスを求めている人
  • キャラクターに感情移入することで物語を楽しむタイプの人(この作品の主軸は感情移入ではなく「観察」に近い)
  • 原作YouTubeの短編ノリをそのままアニメに期待している人(テイストは変わっている)

次に見るなら

「死ねない・壊れない存在が社会の外側に立つ」という構図が好きなら、デッドマウント・デスプレイが近い感触を持っている。こちらも「普通の文脈に収まらない人間が観察される」という視点があって、コメディとシリアスの混在具合も似ている。2クール通して見ると構造が見えてくるタイプなのも共通している。

研究機関や組織が「異能・異常な存在」を管理・研究するという設定に興味があるなら文豪ストレイドッグスも選択肢に入る。世界観のスケールは大きく違うが、「特殊な存在が組織の思惑の中でどう動くか」という軸は重なる部分がある。声優陣の演技合戦という意味でも見応えがある。

乾いたトーンで死と隣り合わせの状況を描く、という方向性なら91Days。1920年代の禁酒法時代を舞台にした復讐劇で、感情を押し殺しながら動く主人公の造形がどこか似ている。テンポは遅めだが、見返すと細部に仕込みがある作りになっている。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『ヒューマンバグ大学』は現在、dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TVにて配信中です。主要な動画配信サービスで幅広く視聴できますので、すでに契約中のサービスからすぐに楽しめます。独自のブラックコメディとサスペンスが融合した本作を、ぜひお気に入りのサービスでお試しください。

よくある質問

Q. ヒューマンバグ大学はどこで見られますか?
A. dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TVで配信中です。各サービスの無料期間を活用すれば、全話無料で視聴できる場合もあります。
Q. ヒューマンバグ大学はグロい・怖いですか?
A. ダークなテーマとスリラー要素を含みますが、コメディ色が強く純粋なホラーとは異なります。過激な描写が苦手な方は注意が必要ですが、笑いが緩衝材になっている場面も多いです。
Q. 原作はありますか?
A. 本作はYouTubeチャンネル「ヒューマンバグ大学」を原案とするTVアニメ作品です。YouTube版も人気が高く、アニメと合わせて楽しめます。
Q. 何話完結ですか?1話どのくらいの長さですか?
A. 2022年放送のTVアニメ版は1話あたり約5〜10分の短編形式です。隙間時間にサクッと楽しめるスタイルで、一気見にも向いています。

まとめ

『ヒューマンバグ大学』は現在、dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TVにて配信中です。主要な動画配信サービスで幅広く視聴できますので、すでに契約中のサービスからすぐに楽しめます。独自のブラックコメディとサスペンスが融合した本作を、ぜひお気に入りのサービスでお試しください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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