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かがみの孤城
| 放送年 | 2022年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | その他 |
| 制作 | A-1 Pictures |
心は学校に馴染めず、部屋に引きこもっている中学生である。ある日、鏡が突然輝き、吸い込まれてしまう。そこには童話の城と6人の知らない中学生がいた。狼面の少女が現れ、7人は1つの願いが叶えられるよう選ばれたと告げる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
学校に居場所をなくし、自室に閉じこもる中学生のこころ。ある日、部屋の鏡が突然まばゆく光り、吸い込まれた先にあったのは、おとぎ話のような不思議な城でした。そこには見知らぬ6人の中学生と、狼の面をつけた少女「オオカミさま」が待っており、7人は城のどこかに隠された「願いの部屋」の鍵を見つければ、どんな願いでも一つだけ叶えられると告げられます。期限は1年間。それぞれに事情を抱えた7人は、戸惑いながらも少しずつ心を通わせていきますが、城には破ってはならない約束と、隠された秘密が潜んでいました。みどころ・魅力
① 辻村深月の感動ミステリーを丁寧に映像化
2018年本屋大賞を受賞した辻村深月の同名小説が原作。学校に行けない子どもたちの繊細な心の揺れを丁寧に描きつつ、城に隠された謎が終盤で一気に繋がる構成が秀逸です。伏線が回収される瞬間の驚きと温かさは、原作ファンも初見の人も引き込まれます。② 『河童のクゥと夏休み』原恵一監督の演出
監督は数々の名作を手がけた原恵一。派手さよりも登場人物の表情や間を大切にした演出で、思春期の孤独や不安、そして再生の希望を静かに描き出します。子どもの心情に寄り添う視点は、大人が観ても深く胸を打たれます。③ 「居場所」を求める人へのメッセージ
不登校、いじめ、家庭の問題——それぞれの痛みを抱えた7人が、城という小さな居場所で少しずつ前を向いていく姿が物語の核心です。「あなたは一人じゃない」というメッセージが、観る人の心をそっと支えてくれます。キャスト・声優一覧






















スタッフ
| 監督 | 原恵一 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 佐々木啓悟 |
| 音楽 | 富貴晴美 |
| ED | 結莉「メリーゴーランド」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
辻村深月の原作を先に読んでいて、正直「これ、映像にして成立するのか?」と疑いながら劇場に足を運んだ。鏡の中の城、7人の中学生、狼面の少女。字面だけ追うとファンタジーの装いが強くて、原作のあの息苦しさ——朝、布団から出られない感じ——がどこまで残るのか不安だった。結果から言うと、最初の10分で杞憂だと分かった。こころが学校に行けずに自分の部屋でやり過ごす、あの何でもない時間の描き方が丁寧で、ここを雑にやる作品じゃないと早々に腹をくくれた。城に吸い込まれてからの色彩の切り替わりも、現実から逃げる解放感ではなく「逃げ場ができてしまった後ろめたさ」みたいなものまで含んでいて、見ながら少し背筋が伸びた。
「学校に行けない」を、責めも励ましもしないでいてくれる話
この作品は、不登校をテーマにした物語なのに、終始「学校に戻ろう」と言わないところがいい。フィクションはこの手の題材を扱うとき、たいてい最後に主人公を教室へ帰す。涙の和解、誤解の氷解、めでたく登校再開——その型は分かりやすいぶん、行けない側の人間にとっては時々残酷だ。かがみの孤城が選んだのはそこじゃない。城に集まった7人は、それぞれ「学校に行けない理由」を抱えているけれど、その理由を全員が打ち明けるわけでもないし、無理に共有させられるわけでもない。ただ、同じ時間に同じ場所にいられる相手がいる、という事実だけが救いとして提示される。
単なる「居場所探し」の話として片付けたくないのは、この城が万能の楽園として描かれていないからだ。願いが叶うという甘い設定の裏で、城には時間の制限があり、守らなければならないルールがあり、破れば代償がある。逃げ場にすら条件がついてくる——その不親切さが、むしろ誠実に感じられた。現実から完全に切り離された安全地帯なんて存在しなくて、それでも人は、期限つきの避難所で誰かと過ごした記憶を支えに、もう一度こちら側へ戻ってくる。終盤で明かされる7人の関係の構造が分かったとき、私はこの物語が「孤独な子どもたちを慰める話」ではなく、「孤独だった時間が無駄じゃなかったと、後から証明してくれる話」なんだと理解した。だから泣いた。励まされたからではなく、許された気がしたからだ。
特に刺さったシーン
終盤、7人を結ぶ「仕掛け」が静かに開いていく展開で、思わず座席の肘掛けを握っていた。それまで何気なく置かれていた小さな違和感が、一気に意味を持って回収されるのだけど、声の演技がここで効く。政宗青澄を演じた高山みなみの、子どもの強がりと本当は誰より誰かを案じている揺れを同居させた芝居は、ベテランの底力としか言いようがない。語尾のわずかな硬さだけで、この子が背負っているものの重さが伝わる。嬉野遥役の梶裕貴も、軽口の奥にある優しさを声量ではなく息で出してくる。派手な絶叫がない作品だからこそ、こういう静かな芝居の差が刺さった。誰かを助けようとする選択が、ヒロイックな決意ではなく「気づいてしまったから動くしかなかった」程度の自然さで描かれていて、その控えめさに私は一番やられた。映画館のあの暗さと音の密度で見たからこそ、嗚咽を堪えるのに苦労した場面だ。
読んで見たくなったら——『かがみの孤城』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 学校や教室にうまく馴染めなかった記憶が、今もどこかに残っている人
- 派手な事件より、心の機微を丁寧に追う物語が好きな人
- 辻村深月の原作の、あの優しくて少し苦い読後感が好きな人
- ファンタジーの設定を、現実の感情を語るための装置として楽しめる人
合わない人
- テンポの速い展開や、分かりやすいカタルシスを求める人
- 設定の整合性やミステリーの謎解きそのものを主目的に見たい人
- 序盤の静かな日常描写を「冗長」と感じてしまうタイプの人
次に見るなら
傷ついた子ども同士が、言葉にならない距離を少しずつ縮めていく話が好きなら聲の形。後悔と贖罪を背負った主人公の、ひりつくような不器用さがかがみの孤城と地続きに感じられるはずだ。
「言いたいことが言えない」苦しさを真正面から描いた青春劇なら心が叫びたがってるんだ。。学校という場所で声を失った子が、もう一度誰かに届くまでの過程が丁寧で、こちらも観終わったあとに静かに泣ける。
孤独な少女が、不思議な存在との出会いを通して自分の輪郭を取り戻していく物語が好きなら思い出のマーニー。境界の曖昧な相手と過ごした時間が、後から大きな意味を持つ構造が、かがみの孤城と響き合っている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ | |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
劇場版『かがみの孤城』は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TV、Huluの4つの配信サービスで視聴できます。複数のサービスに対応しているため、すでに加入しているサービスがあればそのまま楽しめますし、これから選ぶ場合も無料お試し期間のあるサービスを活用すればお得に視聴できます。自分の利用環境に合わせて選びましょう。
