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もやしもん リターンズ
| 放送年 | 2012年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 11話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Telecom Animation Film |
第2期では、前シーズンの続きから物語が展開する。伊月教授の発酵蔵と研究室が完成し、微生物を見たり会話したりできるという澤木忠泰の特殊な能力を活かして、伊月の個性的な学生たちが醤油や日本酒などの様々な発酵食品の製造に取り組んでいく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
農大に通う澤木忠泰は、肉眼で微生物を見て会話できるという特殊な能力の持ち主。第2期では伊月教授の発酵蔵と研究室がついに完成し、忠泰の能力を活かした本格的な発酵食品づくりがスタートする。醤油・日本酒・チーズなど様々な発酵食品の製造過程を通じて、個性豊かな仲間たちとともに笑いあり知識ありの農大ライフが繰り広げられる。みどころ・魅力
① 発酵食品づくりを通じて学べる”食の科学”
醤油や日本酒、チーズなど身近な発酵食品が実際にどう作られるかを、キャラクターたちの実習を通じてわかりやすく描く。エンタメとして楽しみながら発酵・微生物の知識が自然に身につく、教養系コメディならではの魅力が光る。② 個性的なキャラクターが織りなすコメディ
農大という独特の舞台に集まった癖の強いキャラクターたちのやり取りが笑いを生む。1期から引き続く人間関係の変化や成長も描かれ、キャラクターへの愛着が深まるにつれ物語への没入感が増していく。③ 愛らしい微生物キャラクターの存在感
忠泰の目には小さな微生物たちが愛くるしいキャラクターとして映る。ユニークなビジュアルと無邪気な言動で場面に彩りを添え、ともすれば難しくなりがちな発酵テーマをポップでポジティブな印象に仕上げている。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 矢野雄一郎 |
|---|---|
| 音楽 | 羽毛田丈史 |
| OP | クラリス「Wake Up」 |
| ED | ひいらぎ 「最近」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
1期を見ていたので、2期が始まると知ったとき即座に録画予約した。もやしもんという作品は、菌が見えるというトンデモ設定を出汁にしながら、発酵・醸造・農業という地味なテーマを正面から扱う、変な誠実さがある。リターンズはその延長線上で、伊月教授の発酵蔵が完成するという「ついにここまで来たか」という達成感から始まる。最初に見たとき、画面に漂う麴菌や酵母たちが相変わらず愛嬌たっぷりで、「あ、帰ってきた」という感覚だった。2回目に見ると、澤木のキャラクターが単なる「菌が見える人」から踏み込んで、発酵という行為の意味を問われる人物として描かれていることに気づく。1期では「見える」が珍しかったのが、2期では「だから何ができるか」にシフトしている。地味な成長ではあるが、この差が積み重なってくる。
「見えすぎること」の孤独と、発酵という時間感覚の話
もやしもんリターンズが描こうとしているのは、菌が見える能力の活かし方だけじゃない。澤木が大学農学部という場所で過ごすことの意味、つまり「専門的に何かを愛している人間たちの集団」に属するとはどういうことか、という話でもある。
発酵食品の製造というプロセスは、本質的に待つことだ。醤油も日本酒も、人間の思い通りのスケジュールでは動かない。菌たちが仕事をするペースに、人間が合わせる必要がある。リターンズでは、その「待つ」感覚が全体の空気感に染み込んでいる。ドラマチックな展開を求めると肩透かしを食らうが、その分、1話1話が発酵のように静かに積み重なっていく。
沢城みゆき演じるマリーというキャラクターは、一見するとコメディ担当に見えて、実は「外から農学部という場所を見ている人間」として機能している。彼女が巻き込まれ方に違和感を持たないのは、発酵の世界のペースに馴染んでいるからだ、と2回目以降に読める。能登麻美子の武藤葵は対照的に、大学農学部という場所の中心にいながら葛藤を持つ人物として、台詞の間の使い方が印象的だった。
大原さやかの長谷川遥は、作中で「発酵業界の人間」として登場するが、彼女の声の持つ落ち着きと含みが、キャラクターの深さを底上げしていた。声優の演技が作品の温度設計に直結しているという意味で、このシリーズは声のキャスティングがうまい。
菌が見えることは、本作ではもはや「すごい能力」ではなく「当たり前の知覚」として描かれ始める。それが孤独でもあり、同時に発酵という世界への接続端子でもある。澤木が孤立せずにすんでいるのは、菌の言語を通じて世界と会話できているからだ、という解釈をすると、このアニメが少し違って見えてくる。
特に刺さったシーン
発酵蔵での醤油づくりに取り組む中盤のエピソードで、澤木が菌たちの動きを観察しながら、伊月教授に「なぜ見えていても、止められないのか」と問いかけるような場面がある。能登麻美子の武藤葵がその傍らで黙って作業している構図が、妙にリアルだった。言葉を発しないキャラクターの存在感を、あの声質だからこそ出せるというのがある。
日野聡の日吉友春は、ゆるく絡んでくる先輩キャラとして機能しているが、要所で芯が通る台詞回しが来る。コメディパートの崩した演技と、真面目なシーンでの切り替えが一人でできる人なので、キャラクターの奥行きがちゃんと出る。小西克幸の美里薫も含め、声優陣が「大学」という場の空気をちゃんと演じているので、架空の農学部として成立している。
作画面では、菌たちのデフォルメ表現が相変わらず丁寧で、画面が賑やかなのに不思議と騒がしくない。これは動かし方の設計の問題だと思うが、生き物として描くことへの誠実さが、そこかしこに出ている。
読んで見たくなったら——『もやしもん リターンズ』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 1期「もやしもん」を見ていて、続きが気になっていた人
- 発酵・醸造・農業など、地味だが深い世界に興味がある人
- ゆっくりした時間軸のアニメが好きで、日常系の空気感を求めている人
- 個性的な脇役キャラクターが多い群像劇が好きな人
- 沢城みゆき・能登麻美子の演技をじっくり聴きたい人
合わない人
- 毎話クライマックスがある展開を期待している人
- 1期未視聴のまま見ようとしている人(設定説明がほぼない)
- 発酵食品への関心がまったくなく、話の8割が異世界に見える人
- コメディとシリアスの比率が掴みにくいと感じるタイプ
次に見るなら
発酵・食・生き物への視点という意味では、はたらく細胞が近い。体内の細胞を擬人化するアプローチは、もやしもんの菌の描き方と設計思想が似ている。「見えない世界を見せる」という手法として比較すると面白い。
農学部・田舎・専門家集団の日常という意味では、銀の匙 Silver Spoonが次の候補になる。荒川弘原作で、農業高校を舞台に生き物と向き合うことの重さを描く。もやしもんより少し重く、少し骨太。
群像劇としての大学ものが好きなら、げんしけん 二代目も相性がいい。専門的な趣味を持つ人間が集まる場所の空気感、というテーマで繋がっている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『もやしもん リターンズ』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVで視聴できます。複数のサービスで配信されているため、すでに加入しているサービスからすぐに視聴を始められます。発酵食品と微生物をテーマにした独特の世界観を、ぜひお手軽な環境でお楽しみください。