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せいぜいがんばれ!魔法少女くるみ
| 放送年 | 2017年 |
|---|---|
| フォーマット | ONA |
| 話数 | 25話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Pie in the sky |
普通の14歳の少女・梅澄桃子は、ある日天使「デビルン」に出会い、美しい魔法少女恐竜天使戦士「プリマエンジェル」の力を授かる。彼女は悪の組織「ダークネスホエール」と戦うよう告げられ、血の臭いがする武器で無差別にその構成員を排除していく。
作品概要・あらすじ
あらすじ
普通の14歳・梅澄桃子はある日、「デビルン」という天使に出会い、「魔法少女恐竜天使戦士プリマエンジェル」なる謎めいた力を突然授かります。悪の組織「ダークネスホエール」との戦いを命じられた桃子は、血の臭いが漂う不穏な武器を手に、独自のスタイルで次々と敵を排除していきます。魔法少女ものの王道設定をベースに、ちぐはぐなネーミングとシュールな展開でブラックユーモアを炸裂させる2017年配信のショートコメディアニメです。みどころ・魅力
① ちぐはぐな設定が生む独特のシュール笑い
「恐竜天使戦士」という意味不明な肩書きや血の臭いがする武器など、魔法少女もののお約束をわざとズラした設定が笑いの核心です。ツッコミどころを狙い澄ました構成で、視聴者の期待を毎話軽やかに裏切ります。② ショート尺に凝縮された高密度ギャグ
1話数分という短編形式ながら、テンポよくボケが積み重なる構成が見事です。隙間時間に気軽に楽しめる手軽さでありながら、1本ごとのギャグ密度は侮れない充実ぶりになっています。③ 魔法少女ジャンルへの愛あるパロディ
悪の組織のネーミングや戦闘シーンの作りなど、魔法少女ものに親しんでいる視聴者ほど細かいネタが刺さります。ジャンルの定番を知れば知るほど笑いのポイントが倍増する、ファン向けの仕掛けが随所に光ります。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 松本慶祐 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 植草航 |
| OP | ミア・レジーナ「ガールズ・オンリー・ミラクル!」 |
| ED | 寺島拓篤「私立笑顔ヶ丘中学校 校歌」 |
| ED | 羽多野渉「美少女魔法少女恐竜天使戦士応援歌」 |
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アニメ
感想・評価
最初に見たとき——配信なし、DVD購入、そして「存在だけ知っておく」から先へ
配信がないとわかった瞬間、一回棚の奥に押し込んだ作品がある。2017年のONA、魔法少女コメディ。タイトルの「せいぜいがんばれ」という温度感が、すでに何かを示唆していた。ジャンルだけ見れば典型的な魔法少女もので、あらすじを読んでも「まあよくあるパロディか」と思った。ところが「血の臭いがする武器」「無差別に構成員を排除」というキーワードが引っかかって、AmazonでDVDを手配した。短尺ONAなのでサクッと見られる、という計算もあった。最初の数分で「ああ、これは笑いの方向が決まってる作品だ」とわかった。
魔法少女の「お約束」を武器として使い、その武器で魔法少女を解体する
この作品が面白いのは、魔法少女の「文法」を全部知ったうえで、その文法を道具として使い捨てにしているところだ。変身シーン、天使的な存在によるお告げ、悪の組織との対決——パーツはすべて揃っている。ただし桃子が振るう武器は血の臭いがして、戦闘の描写は「魔法少女もの」より「掃討作戦」に近い温度感で描かれる。
単なるダーク系パロディとは少し違う。「魔法少女が暴力的」という要素自体はまどマギ以降のジャンルで珍しくなくなった。くるみが面白いのは、それをシリアスに昇華しようとしないところだ。悲劇も感動もなく、ただただコメディとして機能させている。暴力は笑いの装置であり、「プリマエンジェル」というキラキラした名前と、血の臭いがする武器の落差が作品のエンジンになっている。
短尺ONAというフォーマットが、この構造に完全に合っている。長尺でやればキャラクターの内面や動機を掘り下げることを求められるが、数分で完結するなら「設定だけ提示して笑いに落とす」が成立する。むしろ引き伸ばさないことへの誠実さ、とも言える。笑いはテンポが命で、その意味ではONAという媒体を正しく使っている作品だと思う。斎藤千和が学天則あい・金剛寺あかね・驚天動地なでしこと複数役を掛け持ちしているのも、この「記号的な軽さ」の演出に一役買っている。声が同じキャラクターが複数いる、という奇妙さを逆手にとって笑いに変えているのは、短尺コメディとしての割り切りがあってこそできる技だ。
特に刺さったシーン
序盤の変身シーンとその直後の戦闘の落差が、一番この作品の核を表していると思う。「プリマエンジェル」という名前の響きと、実際に何をしているかの乖離が最大化される瞬間で、1回目に見たときは「え、このテンションで行くの?」と少し笑いが遅れた。2回目で見ると、そのズレの設計が最初から計算されていることがわかる。
斎藤千和の演技が、このズレをうまく支えている。251本のキャリアで培った、感情の乗せ方の精度が高いからこそ、「まともなキャラクターとして成立している」という前提が崩れたときの笑いが生きる。金元寿子の三原色みずきも、羽多野渉の高橋イサムも、それぞれのポジションで「ちゃんとしたキャラクターらしさ」を保ったまま話がおかしな方向に進んでいく構造を体現している。短尺なのに声優の仕事が粗くない、というのが見ていて意外だった。
読んで見たくなったら——サブスク配信はなし。Amazonで購入できる。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 魔法少女ジャンルのお約束をひと通り知っていて、それを崩されると笑える人
- 短尺アニメのテンポの良さを好む人
- シリアスな感動よりもシュールな笑いを求めている人
- 斎藤千和の掛け持ちキャストという「それでいいのか」感に興味が湧く人
- 配信では見られないレア作品をわざわざ掘り起こす性癖がある人
合わない人
- 魔法少女ものには感動と成長を求める人
- 短尺で設定を掘り下げないまま終わることにストレスを感じる人
- 暴力描写をコメディとして消化することに抵抗がある人
- DVDを買ってまで見るハードルが高い人(配信は全滅しているので)
次に見るなら
魔法少女ジャンルの「お約束」を笑いに変えるという意味では、魔法少女 俺が近い。こちらは主人公が筋肉質の男性姿に変身するという設定で、変身後と「魔法少女」という記号の落差をひたすらコメディに使い続ける。2018年のTVアニメで配信も充実しているので、くるみより入りやすい。
テンポが良くシュールな短尺コメディとして見るなら、ポプテピピックが最右翼。2018年のTVアニメで、同じ話を2回流す・声優を毎回変えるなど構造そのものをネタにする作り。くるみの「設定崩し」をさらにメタな方向に押し込んだ感覚がある。
魔法少女ものでダーク要素を持つ作品をもう少し真剣に掘りたいなら、魔法少女まどか☆マギカは今更言うまでもないが経由しておくべき作品だ。くるみはその後の「まどか以降」を前提にした笑いでもあるので、順番としてはまどかを通過してからくるみを見ると落差の構造がより見えやすい。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | × | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
現在、「せいぜいがんばれ!魔法少女くるみ」は主要な配信サービスでの配信は確認されていません。視聴をご希望の場合は、公式サイトや各動画プラットフォームで最新の配信状況をご確認ください。シュールなブラックコメディとして独自の魅力を持つ作品ですので、機会があればぜひチェックしてみてください。


