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たんすわらし。
| 放送年 | 2011年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
OLの母から大きなタンスが送られてくる。狭いアパートには合わず困っていたある夜、飲酒後に眠りについた彼女は、奇妙な音で目覚める。テーブルで煎餅を食べる子どもの姿が見える。それは幽霊の子どもたちだった。OLと六人の霊の子どもたちとの生活が始まる。
作品概要・あらすじ
あらすじ
一人暮らしのOLのもとに、母親から大きなタンスが届く。狭いアパートには到底似合わないそのタンスに困り果てた翌夜、飲酒後に眠りについた彼女は、奇妙な気配で目を覚ます。テーブルには煎餅をほおばる子どもたちの姿――それは、タンスとともにやってきた六人の霊の子どもたちだった。戸惑いながらも、OLと小さな幽霊たちの賑やかな共同生活が静かに幕を開ける。みどころ・魅力
① 幽霊×日常のほっこりコメディ
怖さゼロの幽霊たちが織りなす、ゆるくて温かい日常コメディが最大の魅力。煎餅を食べたり、アパートの一角でのんびり過ごしたりと、六人の霊の子どもたちのちぐはぐで愛らしい行動が笑いと癒しを運んでくれます。② キャラクターたちの素朴な関係性
突然の同居を余儀なくされたOLと霊の子どもたち。戸惑いながらも少しずつ打ち解けていく様子が丁寧に描かれており、家族のような温もりが自然と生まれる過程に心がほっこりします。短編ながらキャラクターの個性が際立っています。③ 劇場版ならではのコンパクトな完成度
劇場版作品として短くまとまった尺の中に、笑いと情感がバランスよく詰め込まれています。さらっと観られる気軽さながら、余韻のある締めくくりが心に残る、小品としての完成度の高さが光ります。キャスト・声優一覧















スタッフ
| 監督 | 黄瀬和哉 |
|---|---|
| 原案キャラデザ | ヒラタリョウ |
| 音楽 | 杉林恭雄 |
| 美術監督 | 小倉宏昌 |
| 音響監督 | 小泉紀介 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルを見た瞬間に「座敷童か」と思った。たんすに住む子どもの幽霊、という発想だけでちょっと前のめりになって、気づいたら再生していた。2011年の劇場短編というのも、当時は完全にスルーしていたタイプの作品で、配信でたまたま見つけて掘り返す形での出会いだった。
最初は「かわいい系のゆるいオカルトコメディかな」という程度の期待値で臨んだ。ところが実際に見てみると、OLが狭いアパートで幽霊の子どもたちと同居するというシチュエーションが、思いのほか生活感を持っていて、そのギャップでじわじわ引き込まれた。怖くない。むしろ「あ、これ好きかも」という感触が遅れてやってくる作品だった。
「いてもいなくてもいい存在」が、ただいてくれることの話
表面だけ見れば、幽霊の子どもたちとドタバタ同居するコメディだ。でもたぶんそれだけじゃない。
母親からでかいたんすが送られてくるというオープニングが、地味に効いている。狭いアパートには不釣り合いな大型家具を「困ってる」と言いながら置いておく主人公。捨てないんだよね、実家から来たものって。合理的に考えれば邪魔なのに、なんとなくそこにある。そのたんすの中から子どもたちが出てくるという構造は、設定の面白さだけじゃなくて、「持ち込まれてしまったもの」と「そこに生まれてしまった関係」の話として読める。
都市部のひとり暮らしって、自分で望んで選んだ孤独のはずなのに、なんとなく「もうちょっと賑やかでもいいのかも」という気持ちが漏れてくる瞬間がある。飲んで帰って、狭いアパートの電気をつけて。そういう夜に、テーブルで煎餅を食べている子どもの幽霊を発見する。その場面に、驚きより先に「ああ、誰かいるな」という安堵に近いものがあるとしたら、それはたぶん主人公の内側の話だ。
六人の子どもたちが「幽霊」という設定も、ちゃんと意味がある。生きている子どもなら「親はどこ」「なぜここに」という話になるが、幽霊だから根拠なく存在できる。帰る場所がない子どもたちと、ここでなければいけない理由がない主人公。お互いに、理由のない共存をただ続けていく。
それって、現代の一人暮らしが密かに欲しがっているものの正確な形じゃないか、とじわじわ思う。深い繋がりでも義務でもなく、ただそこにいてくれる存在。関係の重さなしに、生活のテクスチャを埋めてくれるもの。たんすわらしたちは、それを幽霊という形で体現している。短編という尺が、この「何も解決しないけどいい」という感触をちょうど良く切り取っている。
特に刺さったシーン
飲酒後に眠った主人公が、奇妙な音で目を覚まして、テーブルに子どもが座って煎餅を食べているのを発見する場面。あのシーンの「驚き方」が絶妙で、叫ぶでも気絶するでもなく、ちょっと間があってから「……誰?」みたいな反応になるのが、すごく正直な人間の反射だと思う。お酒が入っていたからそうなる、という言い訳込みでリアルだった。
能登麻美子さんが演じるのえるの声が、ここで効いてくる。ふわっとしていて、でも存在感はちゃんとある。「いかにも幽霊っぽい」演技にせず、生活の空気に溶け込んでいく声になっているのが印象的だった。能登さんの声って、こういう「普通の場所にいてはいけないはずのキャラクター」との相性が独特にいい。植田佳奈さんのタエも、短い尺の中でキャラとしてきちんと立っていて、六人いるはずの子どもたちに個性を感じさせる作りになっていた。小桜エツコさんのハンペイも含め、キャスト陣が短編の密度を支えている。
読んで見たくなったら——『たんすわらし。』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- ひとり暮らしが長い・または長かったことがある人
- 「かわいいオカルト」「ゆるい不思議系」のジャンルが好きな人
- 短編アニメの、詰め込みすぎない余白のある語り口が合う人
- 実家から送られてくる不要な荷物に覚えがある人
- 能登麻美子・植田佳奈の未視聴作品を掘りたいファン
合わない人
- しっかりした起承転結やドラマ性を期待する人(解決も結末もそんなにない)
- 幽霊・オカルト要素が根本的に苦手な人
- 短編アニメに「尺が短すぎる」と感じがちな人
次に見るなら
「日常に紛れ込む不思議な同居人」という感触が好きなら、夏目友人帳が方向性として近い。妖怪との関係を丁寧に描く作品で、「存在を受け入れていく過程」の穏やかさがたんすわらしと通じる。シリーズものなので長く付き合える。
もっとコメディ寄りで「狭い空間での奇妙な共同生活」が欲しいならうちの師匠はしっぽがないも候補に入る。世界観はだいぶ違うが、「普通でない存在との日常」を乾いた笑いで切り取る感覚が近い。
短編・日常系の文脈で掘るなら、同年代の小品としてモリのアサガオ(作風は全く異なるが)よりも、のんのんびよりのような「何も起きないのに空気が心地いい」タイプを続けて見るのが自然な流れだと思う。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『たんすわらし。』はdアニメストアおよびU-NEXTで配信中です。どちらのサービスも見放題プランに対応しており、気軽に視聴を楽しめます。短編の劇場版作品なので、隙間時間にさっと観られるのも嬉しいポイントです。