Fate/Grand Order -First Order-

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2016Fate/Grand Order -First Order-

Fate/Grand Order -First Order-

★ 3.2 / 5.0アクションファンタジー
放送年2016年
フォーマットスペシャル
話数1話
原作ゲーム
制作Lay-duce

西暦2015年、魔術が支配する最後の時代を舞台とする。人類の生存と安全を守るため、魔術と科学の両面から世界を観測・管理する組織カルデアが設立された。多くの研究者の努力により、人類の歴史の道が開かれていく。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

西暦2015年、魔術師と科学者が協力して設立した組織「カルデア」は、人類の未来を観測し続けていた。しかし突如、2017年以降の人類史が消滅するという異常を検知。原因を探るため、新人魔術師・藤丸立香と謎多きデミ・サーヴァント、マシュ・キリエライトは過去へと特異点跡に飛び込む。そこで二人が目にしたのは、燃え盛る冬木市と、崩壊した聖杯戦争の残滓だった。

みどころ・魅力

① 豪華声優陣が演じるサーヴァントたちの激突

英霊として召喚された歴史上の偉人たちが、個性豊かなキャラクターとして躍動する。アニメ版ならではのテンポ感で、ゲームを知らない視聴者にも各サーヴァントの魅力が伝わるよう描かれており、声優の熱演が戦闘シーンをさらに盛り上げる。

② スタジオディーン制作による迫力のバトルシーン

剣戟・魔術・宝具の解放が入り乱れる戦闘描写は、90分のSP作品として見応え十分。特にギルガメッシュとクー・フーリンの対決など、原作ゲームのファンが待望していた場面が映像化されている。

③ FGO世界観への入門に最適な90分

カルデアの設定、マスターとサーヴァントの関係、聖杯をめぐる争いといったFGOの基本設定が凝縮されており、ゲームの膨大なシナリオに踏み込む前の導入作品として機能する。シリーズ未経験者でも楽しめる完結した物語構成となっている。

キャスト・声優一覧

マシュ・キリエライト
マシュ・キリエライト
メイン
高橋李依
藤丸立香
藤丸立香
メイン
島﨑信長
ロマニ・アーキマン
ロマニ・アーキマン
メイン
鈴村健一
フォウ
フォウ
メイン
川澄綾子
メドゥーサ
メドゥーサ
サブ
浅川悠
オルガマリー・アニムスフィア
オルガマリー・アニムスフィア
サブ
米澤円
レフ・ライノール・フラウロス
レフ・ライノール・フラウロス
サブ
杉田智和
アーチャー
アーチャー
サブ
諏訪部順一
クー・フーリン
クー・フーリン
サブ
神奈延年
アルトリア・ペンドラゴン
アルトリア・ペンドラゴン
サブ
川澄綾子
ネロ・クラウディウス
ネロ・クラウディウス
ジャンヌ・ダルク
ジャンヌ・ダルク

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スタッフ

監督難波日登志
原案キャラデザワダアルコ、竹内友崇
キャラクターデザイン後藤圭佑
音楽川﨑龍
音響監督高寺たけし
ED坂本真綾「色彩」

関連作品

アニメ

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

FGOのゲームを始めたのは2016年のサービス開始からわりとすぐで、第一部をリアルタイムで追っていたクチだ。だからアニメが発表されたとき、「ああ、第一章のオルレアンか、いや待って第一特異点の前の話か」と少しテンションが上がった記憶がある。

で、実際に見てみると——微妙だった。ゲームをやっている人間に向けて作られているのはわかるんだけど、ゲームで感じたあの「始まりの空気」がどうにも薄い。主人公の藤丸立香が「カルデアって何?」という段階から話が始まるのに、映像はやけに急いでいて、説明と展開が同時に走りすぎている印象を受けた。

2回目に見たとき気づいたのは、これ単体で評価するんじゃなくて「FGOというコンテンツの入口」として機能しているかどうかで判断するべき作品だということ。そう見ると、鈴村健一が演じるロマニ・アーキマンの「緩さの中に隠された何か」はちゃんと機能していて、初見では見逃しがちなニュアンスがある。

ゲームの「読み物」をアニメにするとき何が失われるか、という問題

FGOというゲームは、根本的に「テキストゲーム」だ。戦闘よりもテキスト量のほうが圧倒的に多く、キャラクターの魅力はほぼ全部セリフと地の文で成立している。マスターとサーヴァントの関係性も、何十時間もかけてじわじわ積み上がるもので、それがゲームの核心にある。

この『First Order』が難しいのは、その「積み上げ」を約75分に圧縮しなければならないという宿命を背負っている点だ。ゲームのプロローグから第一特異点手前までの流れを、初見の人間が理解できる形で、かつゲーム勢が「ちゃんとわかってる」と感じられる形で同時に成立させる必要がある。これはかなりの無理難題で、結論から言うとどちらにも完全には応えられていない。

ただ、諏訪部順一が演じるアーチャーのシーンはその問題を部分的に突破している。アーチャーはゲームでも多くを語らないキャラクターで、「何かを知っていて黙っている」という雰囲気が重要なのだが、諏訪部順一の声には不思議と「沈黙の重さ」がある。セリフの間で成立させてしまうタイプで、その点でゲームの原作テキストとアニメの尺の問題を声だけで埋めてくれている場面がある。

一方で、杉田智和が演じるレフ・ライノール・フラウロスは、本来ならゲームで数十時間かけて「信頼できる大人」というイメージを構築してからの裏切りが機能するキャラクターなのに、この尺では最初から「怪しい」と丸わかりになってしまう。杉田智和の演技が悪いわけじゃなくて、むしろ「この声でこれだけ楽しそうに喋ってるキャラが後で悪役」という構造を、ゲームファンは知っているから楽しめる、という設計になっている。裏を返せばゲームを知らない人間にとっては最初からネタバレみたいなものだ。

川澄綾子がフォウとアルトリア・ペンドラゴンを兼任しているのは、このSPの中でもっと注目されていい点だと思っている。フォウの「ケロケロ」という鳴き声と、アルトリアの静謐な凛とした声が同じ人間から出ているという事実は、後々の展開を知っているゲーム勢にとってかなり意味深で、初見で見ても「なんでこのキャスティングなんだろう」と思わせるだけの仕掛けになっている。

要するにこの作品は、「ゲームのアニメ化」が抱える本質的な問題——時間とテキスト量の非対称性——をそのまま体現していて、その問題に真正面から向き合った痕跡は見える。ただし解決はしていない。

特に刺さったシーン

カルデアの崩壊直後、混乱の中で藤丸立香とマシュが初めてサーヴァントと接触する序盤の流れが、このSPでいちばん丁寧に作られていると思う。爆発と炎と悲鳴が重なる中で、マシュが藤丸を庇って立ちふさがる瞬間の作画は、全体を通して見ても一番力が入っていて、「ここに予算と時間を集中させた」という意図が伝わってくる。

鈴村健一のロマニ・アーキマンが通信越しに状況を整理しながらも、どこか焦りを隠しきれていない場面も印象に残っている。飄々とした口調なんだけど、鈴村健一はその「飄々とした人間が内側でどれだけ動揺しているか」を声のテンションの微妙なズレで表現するのがうまくて、2回目に見ると「このセリフ、全然余裕じゃないな」と気づく。

あとは終盤、アーチャーが戦況の中で見せる一瞬の表情変化。セリフで説明しない演出で、諏訪部順一の声の静けさと合わさって、「このキャラクターには明らかに別の文脈がある」という余白を残してくれている。ゲームをやっていればそれが何かわかるし、やっていなくても「何かある」とは感じさせる。SPとして正しい仕事だと思う。

読んで見たくなったら——『Fate/Grand Order -First Order-』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • FGOゲーム第一部をプレイ済みで、始まりの空気を映像で確認したい人
  • 鈴村健一諏訪部順一川澄綾子の演技が好きで、声で原作の余白を感じたい人
  • 75分という短い尺でFGO世界観の入口だけ確認したい人(続きはゲームで、という割り切りができる人)
  • FGO第一部アニメシリーズを見る前に予習として流し見したい人

合わない人

  • ゲーム未プレイでこれ単体で世界観を理解しようとしている人(まず無理)
  • キャラクターの関係性を映像でちゃんと描いてほしい人(尺が根本的に足りない)
  • 作画クオリティに一定の水準を求める人(序盤のピーク以外は厳しい場面がある)
  • 「アニメ単体で完結した体験」を求めている人

次に見るなら

このSPでFGO世界観の入口に立てたなら、続きはFate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-へ。第七特異点を描いたシリーズで、作画・脚本ともにSPとは別次元のクオリティ。ゲームの第一部後半の熱量をアニメで受け取れる数少ない作品。

サーヴァントシステムとマスターの関係性をもっとちゃんと描いた作品が見たいならFate/stay night [Unlimited Blade Works]。ufotableの作画と、諏訪部順一のアーチャーが別ルートで全力を出している。このSPで「アーチャーって何者?」と思った人は特に。

川澄綾子のアルトリアをもっと見たいならFate/Zeroに行くのが順当。時系列的にはFate/stay nightより前の話で、聖杯戦争の裏側とアルトリア・ペンドラゴンという存在の重さが別角度から描かれる。こちらのほうがアニメ単体としての完成度は高い。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV×¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『Fate/Grand Order -First Order-』はABEMA・dアニメストア・U-NEXTで配信中のため、各サービスに加入していれば手軽に視聴できます。dアニメストアやU-NEXTはFateシリーズの関連作品も豊富に揃っているため、本作を入り口にシリーズをまとめて楽しむのにも最適です。まずは90分の本作でFGOの世界観を体験してみてください。

よくある質問

Q. ゲームを知らなくても楽しめますか?
A. はい、楽しめます。本作はFGOの世界観やキャラクターをアニメとして紹介する入門的な内容になっており、ゲーム未プレイでもストーリーを理解できるよう作られています。
Q. どのくらいの長さの作品ですか?
A. 約90分のSP(スペシャル)アニメです。2016年に放送・公開された単発作品のため、連続して視聴する必要がなく、映画感覚で気軽に楽しめます。
Q. どこで視聴できますか?
A. ABEMA・dアニメストア・U-NEXTで配信中です。各サービスの視聴条件や料金はそれぞれ異なるため、すでに加入しているサービスでの視聴をおすすめします。
Q. 続編や関連作品はありますか?
A. はい。『Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-』などの劇場版や、『Fate/Grand Order Absolute Demonic Front: Babylonia』などのTVアニメシリーズが制作されています。

まとめ

『Fate/Grand Order -First Order-』はABEMA・dアニメストア・U-NEXTで配信中のため、各サービスに加入していれば手軽に視聴できます。dアニメストアやU-NEXTはFateシリーズの関連作品も豊富に揃っているため、本作を入り口にシリーズをまとめて楽しむのにも最適です。まずは90分の本作でFGOの世界観を体験してみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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