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劇場版Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 後編Paladin; Agateram
| 放送年 | 2021年 |
|---|---|
| フォーマット | 劇場版 |
| 話数 | 1話 |
| 原作 | ゲーム |
| 制作 | Production I.G |
ゲーム「第六特異点:円卓領域カメロット」を原作とした、二部構成のアニメ映画プロジェクトの第二部。
作品概要・あらすじ
あらすじ
スマートフォンゲーム「Fate/Grand Order」の人気エピソード「第六特異点 神聖円卓領域キャメロット」を原作とする、二部構成の劇場アニメプロジェクト完結編。聖都を築き上げた獅子王のもと、円卓の騎士たちが大地を支配する世界で、主人公・藤丸立香とマシュ・キリエライトは人理修復のために戦い続けます。前編で出会った円卓最後の騎士ベディヴィエールとともに、彼らは聖都へと足を踏み入れます。獅子王が掲げる「選定」の真意とは何か。後編では物語が一気にクライマックスへと収束し、ベディヴィエールが長い旅の果てに背負った宿命の答えが明かされていきます。みどころ・魅力
① 制作スタジオが描く重厚なバトル作画
聖都を舞台にした円卓の騎士たちとの激突は、後編最大の見どころです。剣戟のスピード感、宝具発動の演出、砂漠と聖都を描き分ける美術が劇場規模のスケールで展開し、ゲームの名場面が圧倒的な映像で再構築されています。② ベディヴィエールが背負う宿命の結末
前編から旅を続けてきた円卓最後の騎士ベディヴィエール。彼が抱える秘密と、長い旅路の意味が後編で明かされます。原作プレイヤーが涙したラストへと向かう感情の流れが、丁寧な作画と音楽で描かれているのが本作の核心です。③ 獅子王と円卓の騎士たちの群像
ガウェイン、トリスタン、ランスロットといった円卓の騎士が、それぞれの信念を背負って立ちはだかります。獅子王が目指す理想と人理修復を願う主人公側の衝突を通じて、「正しさとは何か」を問う重層的なドラマが楽しめます。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 荒井和人 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 細居美恵子、黄瀬和哉、温泉中也 |
| 美術監督 | 野村正信、市岡茉衣 |
| ED | 宮野真守「透明」 |
関連作品
アニメ
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
Fateというジャンルには、ずっと足を踏み入れずにいた。設定資料が辞書みたいな厚さで、人物相関図を眺めるだけで日が暮れる、あの感じ。沼が深すぎて、入る前に引き返したクチだ。それなのに、配信のおすすめにこの後編だけがぽつんと並んでいた。前編は履修していない。普通なら避ける状況なのに、なぜか再生ボタンを押していた。最初は「話が分からなくて置いていかれるんだろうな」と半ば諦めて見始めたら、砂の都の空気感と音の圧で、細かい筋を追えていない自分でも気づけば前のめりになっていた。分からないなりに、ここで起きている悲劇の温度だけは、はっきり伝わってくる。そういう種類の作品だった。
「正しさ」で人を救おうとした王と、それでも零れ落ちていくものの話
この後編がずっと描いているのは、理想の王国というものの居心地の悪さだと思う。苦しみを取り除き、選ばれた者を守り、秩序によって人を救う——言葉にすればこれ以上ないほど正しい。けれど、その「正しさ」が徹底されればされるほど、そこからこぼれ落ちる人間が出てくる。守るために何かを切り捨てるという矛盾を、聖都という舞台はまるごと背負っている。単なる善悪のぶつかり合いではなく、善意でできた壁にどう向き合うか、という話なのだ。
個人的に刺さったのは、その壁を作った側が、決して悪意で動いているわけではないという点だった。理想を掲げた王の表情には、迷いも疲れも見える。完璧な王国を維持するというのは、人間らしい弱さを自分に許さないということで、それはほとんど自分を罰し続ける行為に近い。孤独な正しさ、とでも呼べばいいのか。前編を見ていない自分ですら、その背中の寂しさだけはスクリーン越しに刺さってきた。
そして対になるのが、王の最期の願いを背負って歩き続ける者の存在だ。誰かの決断の後始末を、自分の罪のように引き受けて前へ進む。贖罪というと重たいけれど、この作品のそれは湿っぽくない。ただ淡々と、やるべきことをやりにいく乾いた覚悟がある。救いとは何か、正しさとは誰のためのものか——答えを出さずに突きつけてくるところが、この後編をただのアクション大作で終わらせていない。
特に刺さったシーン
子安武人の声が画面に乗った瞬間、空気の密度が変わるのが分かった。オジマンディアスという王様、登場するだけで「格が違う」と体で理解させてくる。あの傲岸さと、芯にある王としての筋の通り方を、声の重心ひとつで成立させてしまうのはずるい。劇場の音響で聴いていたら、低音で胸を殴られていたと思う。
終盤の決着に向かう展開では、宮野真守が演じる騎士の、淡々としているのに奥でずっと震えているような芝居に持っていかれた。叫ぶ芝居じゃなく、抑えるほどに伝わってくるやつだ。そこに川澄綾子のアルトリアが重なると、もう前編の予習をサボった負い目すら忘れて画面に食い入っていた。置鮎龍太郎のランスロットも、終盤の一瞬の存在感だけで物語の重さを引き受けていて、ああこの人たちは長く同じ役を生きてきたんだな、と妙に納得してしまった。声優の積み重ねが、そのままキャラの厚みになっている。
読んで見たくなったら——『劇場版Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 後編Paladin; Agateram』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 理想の王国・正しさの代償といった、重めのテーマを噛みしめたい人
- 砂と光の作画、骨太な劇伴、声優の芝居を浴びるように味わいたい人
- 前編未見でも、雰囲気と感情の流れで作品を受け取れるタイプの人
- 子安武人・宮野真守・川澄綾子あたりの芝居だけで元が取れる人
合わない人
- 原作ゲームや前編の前提なしに、筋を完璧に理解したい人
- テンポよく爽快に勝ち進むアクションを期待している人
- 救いや結論をはっきり言い切ってほしい人
次に見るなら
聖都の物語に手応えを感じたなら、同じFGOの流れを汲むFate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-へ。こちらはテレビシリーズで尺に余裕があるぶん、世界観に足を浸すには入りやすい。神話級の相手と人間の小ささの対比が、キャメロットと地続きの読み味だ。
「王の理想と現実」というテーマを深掘りしたいならFate/Zero。王であろうとした者たちが、それぞれの正しさをぶつけ合って自滅していく構図は、この後編の獅子王の孤独と響き合う。Fate沼の入り口としても評判がいい。
Fateから少し離れて、贖罪と「強さとは何か」を歩きながら問い続ける話が見たいならヴィンランド・サガを。誰かの死を背負って前へ進む者の物語として、騎士の旅とどこか同じ温度で刺さってくる。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | — | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | — | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | — | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | — | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
本作はdアニメストアとU-NEXTで配信されており、いずれのサービスでも視聴することができます。Fateシリーズをまとめて楽しみたい方は、関連作品の取り扱いが豊富なこれらのサービスが便利です。前編とあわせて一気に視聴するのがおすすめです。








