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フリクリ
| 放送年 | 2000年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 6話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Gainax |
中学生の直伸は思春期に悩む無関心な少年。兄の元彼女と遊んでいるところに、ピンク髪の奇想天外な少女・ハルコがスクーターで衝突。ベースギターで殴られ、彼女は彼の家に住み込む。宇宙人を名乗るハルコは、直伸を巨大企業の秘密計画に巻き込む。そして巨大ロボットが戦闘を始める。
作品概要・あらすじ
あらすじ
思春期の真っただ中にいる中学生・カンチ(植木直伸)は、何事にも無関心で退屈な日々を送っていた。そんなある日、ピンク髪で奔放なハルコがスクーターで突然彼に衝突し、ベースギターで頭を殴打。気づけば彼女は家に居座り、直伸の額からはロボットが出現するようになる。宇宙人を自称するハルコの目的は、巨大企業「メディカルメカニカ」に関わる秘密の計画。日常と非日常が入り混じる中、少年の内側に眠る何かが目覚め始める。みどころ・魅力
① 唯一無二のスピード感とカオスな演出
ギャグ・バトル・青春が1話22分に詰め込まれ、目まぐるしく切り替わる映像は見る者を圧倒する。止め絵・マンガ形式・影絵など多彩な作画技法を惜しげなく投入したGAINAXの実験精神が全編に溢れており、何度観ても新たな発見がある。② 思春期の混沌を体現したストーリーライン
ロボットが頭から飛び出すというシュールな設定が、そのまま少年の内なる衝動と成長の比喩として機能している。直伸が抱える「兄への劣等感」「初めての感情の揺らぎ」が、ハチャメチャな事件の裏側に丁寧に描かれており、大人が観ると刺さるものがある。③ The pillowsの楽曲が作品を支える圧倒的サウンド
全編を通じてThe pillowsの楽曲が使用され、映像と音楽が一体化した独特の体験を生み出している。「Ride on shooting star」「Little Busters」など名曲が場面を鮮烈に彩り、アニメサントラの概念を超えたロックアルバムとして今も語り継がれる。キャスト・声優一覧























スタッフ
| 監督 | 鶴巻和哉 |
|---|---|
| キャラクターデザイン | 貞本義行 |
| 音楽 | 光宗信吉、the pillows |
| 美術監督 | 小倉宏昌 |
| OP | ザ・ピロウズ「One Life」 |
| OP | ザ・ピロウズ「Instant Music」 |
| OP | ザ・ピロウズ「Happy Bivouac」 |
| OP | ザ・ピロウズ「Runners High」 |
| OP | ザ・ピロウズ「Carnival」 |
| ED | ザ・ピロウズ「Ride On Shooting Star」 |
関連作品
アニメ
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
フリクリを見たのは、大人になってからだ。2000年当時はまだ中学生で、GAINAXとかピロウズとか、そういう文脈に触れる手段がなかった。ずいぶんあとになって、「あれ見てないの?」と言われた瞬間に見た。よくあるパターン。
最初の10分で、何が起きているのかよくわからなかった。セリフが早い、カット割りが速い、漫画のコマになる、急にギターで殴られる。「これ、ついていける人間がいるのか?」と思いながら見続けた。でも不思議と止められなかった。理屈じゃなくて、画面の熱量がそうさせる。
2回目で、ようやく直伸のことがわかった気がした。最初は「何考えてるかわからない主人公」だと思っていたのに、2周目では彼の「べつにどうでもいい」がどれだけ必死な防御なのか、じわじわと見えてくる。大人になってから見て良かったとは思う。ただ、中学生のときに見ていたら、たぶん別の刺さり方をしていた。ナオ、元気でやってるか。
「フツウ」を死守しようとした少年が、外側から壊される話
直伸がよく言う言葉がある。「フツウじゃない」。彼にとって「フツウ」は最大の褒め言葉であり、目標であり、鎧だ。兄の元カノと遊んでいるのに、感情的にならない。宇宙人が来ても、頭からロボットが生えても、わかりやすく動揺しない。中学生男子として、これはかなり病的な「フツウ」への執着だと思う。
フリクリが描いているのは、思春期の話だ。ただし「青春」でも「成長」でもない。もっと不格好で、理不尽で、当人の意志とほぼ関係のないところで進む、あの時期の話。ハルコが直伸の頭をギターで殴るのは、外部からの衝撃の比喩としてそのまま読める。誰かが踏み込んでこないと、何も動き出さない。そういう少年がいる。
マミミとの関係も、直伸の兄との関係も、全部が直伸を「フツウ」の外側に引っ張り出そうとするベクトルを持っている。それに対して直伸は一貫してブレーキを踏む。面白いのは、彼が最後まで「フツウ」を捨てたとは言い切れないところだ。変わったのか、変わっていないのか。6話見終わって、そこが曖昧なまま終わる。
ピロウズの音楽がそのトーンを支えている。「Little Busters」がかかる瞬間の、あの体温の上がり方。あれはずるい。音楽と映像の関係がこれほど「ぴったり来ない気持ちよさ」を生んでいる作品を、他にあまり知らない。
作画については、今見るとシリーズ内で振れ幅がかなりある。あえて崩す回、漫画になる回、絵コンテがそのまま出てくる回。それが当時のアニメとしてどれだけ逸脱していたか、リアルタイムで見ていない分だけ損をしていると思う。でも今見ても、「やりすぎだろ」とニヤけてしまう画面は多い。
特に刺さったシーン
終盤、ハルコと直伸が対峙するシーンで、それまで「フツウ」を装っていた直伸が声を荒げる場面がある。あそこで初めて、この子はずっと怒っていたんだとわかる。感情を出さないことと、感情がないことは違う、という当たり前のことを、6話かけてやっと回収する。2回目に見てそこで止まった。
マミミについても言いたい。彼女は直伸の兄の代わりに直伸を「タスケテ」と呼ぶ。それが直伸にとってどれほど複雑な重さを持つか。声優・鶴岡聡さんの芝居が、マミミの危うさと幼さを過剰にならずに出していて、序盤の土手のシーンは何度見ても少し息苦しい。悪い意味ではなく。
それと「Ride on Shooting Star」が流れるエンドクレジットの、あの解放感。内容はぐちゃぐちゃなのに、エンドロールだけいつも妙に清々しい。そのギャップが毎話ちょっと好きだった。
読んで見たくなったら——『フリクリ』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さりやすい人
- ピロウズが好き、またはこれでピロウズに出会いたい人
- 「意味わかんないけど面白い」が許容できる人
- 思春期をうまく過ごせなかった自覚がある人
- GAINAXのアニメに免疫がある人(エヴァ以降でも可)
- OVA6話という短さに安心感を覚える人
合わない可能性が高い人
- ストーリーをきちんと追いたい人(説明はほぼない)
- キャラクターに感情移入して見るタイプ(距離感がある)
- テンポが速い映像が苦手な人
- 「で、結局何の話?」が解消されないと落ち着かない人
次に見るなら
新世紀エヴァンゲリオン:同じGAINAX制作で、思春期の少年が外部からの力によって動かされていく構造が近い。フリクリより説明は多いが、「わかりたいのにわからない」感覚は共通している。TV版と旧劇場版はセットで見てほしい。
少女革命ウテナ:抽象的な映像と演劇的なセリフ、繰り返される構造、その中に埋め込まれた思春期の痛み、という点でフリクリと地続きの感覚がある。全39話と長いが、それだけ深く潜れる。
トップをねらえ!:GAINAXの以前の傑作OVA。フリクリほど混沌としていないが、同じ制作陣が「本気でやりすぎる」とどうなるかがよくわかる。SF・ロボット・感情の暴走、全部入っている。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『フリクリ』は現在、**dアニメストア・U-NEXT・DMM TV**の3サービスで配信中です。月額サブスクを契約していれば追加料金なしで全6話を視聴できるため、気軽に手を伸ばしやすい環境が整っています。まずは無料トライアル期間を活用して試してみるのがおすすめです。




