フラグタイム

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2019フラグタイム

フラグタイム

★ 3.2 / 5.0ドラマラブコメ日常系超自然
放送年2019年
フォーマット劇場版
話数1話
原作漫画
制作Tear-Studio

みすず森谷は思い浮かべるだけで、3分間自分以外の全員の時間を止められる能力を持っている。しかし、1日1回限りで3分では移動に往復する時間が不足している。主にみすずは自分を楽しませていただけだが、片思いのクラスメート春花村のスカートを覗き見してしまう失敗を犯す。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

思い浮かべるだけで、自分以外の全員の時間を3分間だけ止められる――そんな不思議な力を持つ女子高生・森谷みすず。ただし使えるのは1日1回きりで、3分という制限もあって決して万能ではない。彼女はその力をもっぱら自分の退屈しのぎに使っていたが、ある日、片思いのクラスメイトのスカートをのぞき見てしまう失敗を犯す。ところが、止まったはずの時間の中で、なぜか彼女だけが動き出して……。誰にも言えなかった秘密を共有してしまった二人が、止まった時間の中だけで少しずつ近づいていく、特別な関係を描く物語。

みどころ・魅力

① 「時間を止める」設定が生む特別な親密さ

止まった時間の中では二人だけが動ける――世界から切り離されたわずか3分間が、普段は言えない本音や距離の縮まりを自然に引き出していく。SF的なギミックが、そのまま二人の心の距離を測る装置として機能している点が本作最大の魅力です。

② 揺れ動く距離感の繊細な心理描写

秘密を分かち合ったことで急速に近づいていく二人だが、その関係には戸惑いやためらいもつきまとう。視線や沈黙、ふとした仕草で感情を伝える丁寧な演出が、思春期ならではの不器用な心の動きをリアルに浮かび上がらせます。

③ コンパクトな尺に凝縮された劇場版クオリティ

約60分という中編の尺に物語を凝縮した劇場アニメ。色彩豊かな背景美術や、時間が止まった世界の静けさを表現した映像など、短編ながら見応えのある作り込みで、最後まで一気に引き込まれる構成になっています。

キャスト・声優一覧

村上遥
村上遥
メイン
宮本侑芽
森谷美鈴
森谷美鈴
メイン
伊藤美来
小林由香利
小林由香利
サブ
安済知佳

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スタッフ

監督佐藤卓哉
キャラクターデザイン須藤智子
音楽岡野里音
ED森谷美鈴「fragile」

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

時間を止める能力の百合、しかも40分弱の短い映画。最初は設定先行のキワモノだろうと思って劇場に座った。能力モノってだいたい、止めた時間で何をやらかすかの見世物になりがちだから。でも始まって5分で、これは違うなと座り直した。森谷が止める3分間は、世界を支配する3分間じゃなくて、世界から逃げ込む3分間なんだ。誰とも目を合わせずに済む、誰にも見られずに済む、そういう避難所として時間を止めている子の話だった。覗き見の失敗から物語が転がり出すのに、下品さより先にこっちが気まずくなる。あの距離感の作り方が、見終わってからもずっと頭に残った。

止めた3分間でしか、素直になれない人の話

この映画を、特殊能力でいちゃつくだけの話だと思って見ると肩透かしを食う。森谷の力は「1日1回、3分だけ、自分以外の時間を止められる」という、能力としては地味でケチくさい代物だ。3分では教室から遠くまで行けない。誰かを助けるにも、何かを盗むにも中途半端。つまりこの力は、世界をどうこうするためのものじゃなくて、世界から一瞬だけ降りるためのものなんだと思う。クラスの中でうまく息ができない子が、誰にも触られない3分間に逃げ込む。その避難所としての時間停止。 物語が本当に動くのは、止めたはずの時間の中で村上が動けるとわかってからだ。自分だけの安全な3分に、別の人間が踏み込んでくる。これがこの作品の怖さであり、優しさでもある。一人で完結していた逃避が、急に二人のものになってしまう。素直になれない人間が、止まった世界という言い訳つきの場所でだけ、少しずつ本音を出せるようになっていく。 だからこの映画の核は「時間を止める力」のほうじゃなくて、「止めた時間をいつか動かす勇気」のほうにある。逃げ込んだ3分から、流れていく現実に戻れるか。短い尺の全部が、その一歩のために使われている。地味な能力に、これ以上ないくらい正しい意味が与えられた作品だと思う。

特に刺さったシーン

止まった世界で二人が初めてちゃんと言葉を交わす場面が、いちばん効いた。音が消えて、制服の衣擦れと息づかいだけが残る、あの静けさ。劇場の音響だと、その「無音に近い音」の作り込みがやたら生々しくて、隣の席の人の呼吸まで聞こえそうで居心地が悪かった。いい意味で。 伊藤美来が演じる森谷は、強気なふりと地のビビりの落差がうまい。能力を自慢する声と、村上の前でうわずる声が、同じ人物の中で地続きになっている。対する宮本侑芽の村上は、表向きの優等生の声の下にずっと一段低い本音を潜ませていて、止まった時間でそれが表に出てくる瞬間、こっちの背筋まで伸びた。小林由香利を演じる安済知佳の、何でもない日常会話の温度も効いていて、止まった時間の特別さを裏側から支えている。動かない世界のなかで、声だけが嘘をつけずにいる——その作りに、終盤はずっと喉が詰まっていた。

読んで見たくなったら——『フラグタイム』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 学校という場所で、うまく呼吸できなかった記憶がある人
  • 派手な事件より、二人の距離が縮んでいく過程の機微を味わいたい人
  • 短い尺にぎゅっと詰め込まれた感情を、一気に浴びたい人
  • 百合を、関係性の物語としてちゃんと見届けたい人

合わない人

  • 時間停止能力を使ったバトルや、派手な見せ場を期待している人
  • 説明をはっきり示してほしい、結論まで早足で進んでほしい人
  • 覗き見というスタート地点の不穏さが、生理的に受けつけない人

次に見るなら

息づかいと沈黙で二人の距離を描く演出が刺さったなら、リズと青い鳥へ。言葉にならない感情を、間と音だけで成立させる手つきが近い。素直になれない百合という芯に惹かれたなら、やがて君になる。好きという感情そのものに戸惑い続ける物語で、フラグタイムと地続きの居心地の悪さがある。「止まった時間」という装置のほうが気になったなら、時をかける少女もおすすめ。時間を操る力が、結局は思春期の不器用さの話に落ちていく構造がよく似ている。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+

『フラグタイム』は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TVで配信されています。いずれもアニメ作品の取り扱いに強い動画配信サービスなので、ふだんお使いの環境に合わせて視聴先を選べます。気になる方は、各サービスの無料お試し期間などを活用してチェックしてみてください。

よくある質問

Q. フラグタイムはどこで見られますか?
A. 現在、dアニメストア、U-NEXT、DMM TVの3つの動画配信サービスで視聴できます。サービスによっては無料お試し期間が用意されている場合もあるため、ご自身に合った環境で楽しめます。
Q. フラグタイムはどんな作品ですか?
A. 1日1回だけ時間を止められる能力を持つ女子高生・森谷みすずを主人公にした、2019年公開の劇場アニメです。止まった時間の中で芽生える二人の少女の特別な関係を、繊細に描いたドラマ作品となっています。
Q. 原作はありますか?
A. はい。芥タロー氏による同名のコミックが原作です。劇場版はその物語を映像化した作品で、原作の世界観を約60分にまとめています。
Q. 上映時間はどのくらいですか?
A. 約60分前後のコンパクトな尺にまとめられた中編の劇場アニメです。短い時間でしっかり物語を味わえるため、気軽に視聴しやすい作品です。

まとめ

『フラグタイム』は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TVで配信されています。いずれもアニメ作品の取り扱いに強い動画配信サービスなので、ふだんお使いの環境に合わせて視聴先を選べます。気になる方は、各サービスの無料お試し期間などを活用してチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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