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変態王子と笑わない猫。
| 放送年 | 2013年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | ライトノベル |
| 制作 | J.C.STAFF |
陽翔は常に肉欲について考えているが、誰も彼を変態だと認めない。願いを叶える猫の像について知った陽翔は、いつどこでも好きに淫らな思いを表現できるようにと祈る。その像で、彼は同じ高校の筒筒香という少女に出会う。彼女の願いは、自分の本性を表に出さないことだった。
作品概要・あらすじ
あらすじ
本音を隠すのが苦手な高校生・横手陽翔は、内心では不純な思いを抱きながらも周囲にはいい人として振る舞わざるを得ない毎日を送っていた。ある日、願いを叶えると噂される「石動神社の猫の像」を知った陽翔は、どこでも本音をさらけ出せるよう祈願する。しかしその場で出会った同校の美少女・筒月栞奈も像に祈っており、彼女の願いは「本性を表に出さないこと」だった。それぞれの祈りが思わぬ形で絡み合い、ふたりの奇妙な関係が動き始める。みどころ・魅力
① 「本音と建前」が生む笑いとドタバタ
願いが裏目に出て本音と建前が入れ替わってしまうという設定が、コメディとして絶妙に機能している。陽翔の直球すぎる発言と、感情を封じ込めた栞奈のリアクションのギャップが笑いを生み続け、テンポの良い掛け合いが作品全体を軽快に牽引する。② 純粋なラブコメとして読める感情の変化
ギャグの裏側で、陽翔と栞奈、そして個性的なサブキャラクターたちの感情が丁寧に描かれている。笑いながらも登場人物の距離感が少しずつ縮まっていく過程に自然と引き込まれ、ラブコメとしての王道的な甘さもしっかり味わえる。③ 超自然要素が加える不思議な深み
猫の像という超自然的なギミックが、単なるラブコメに独特の味わいを加えている。願いの”副作用”が物語の構造として機能しており、コメディ・ラブコメ・ちょっぴりミステリアスな雰囲気が混在する独自のバランスが楽しめる。キャスト・声優一覧






















スタッフ
| 監督 | 鈴木洋平 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 伊藤美智子 |
| 原案キャラデザ | カントク |
| キャラクターデザイン | 飯塚晴子 |
| 音楽 | 菊谷知樹 |
| 音響監督 | 明田川仁 |
| OP | 田村ゆかり「Fantastic future」 |
| ED | 小倉唯「Baby Sweet Berry Love」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルで笑った。「変態王子と笑わない猫。」。こんな直球で来るのか、と。2013年春アニメの海から引っ張り出してきたのは、梶裕貴が主人公をやってるという情報が先にあって、その後タイトルを見てからの「え、これなの」という流れだった。
最初は完全にながら見のつもりで再生した。作画もそこそこきれいで、話もテンポよく進んで、気づいたら普通に見ていた。田村ゆかりが演じるつくしのキャラクターが思ったよりずっと食えない性格で、最初の印象からすでに裏切られている。笑わない猫に願いを叶えてもらおうとしたら、自分の「建前」が人に移ってしまった——という仕組みが、1話目でちゃんと機能していた。
2回目に見たとき、陽人とつくしがそれぞれ「何かを失う」方向で願いをかけている構造に気づいて、それがじわじわと後半に響いてくることがわかった。ながら見で始めたのに、気づいたら画面の前に座っていた。
「本音を言えない」のではなく、「本音を持つこと」を恐れている話
この作品を単なるラブコメとして見ると、主人公が変態設定をいじられる話に見える。実際そういう部分は多い。でも何話か見ていくと、どうもそこだけではないという感触がある。
陽人が猫の像に願うのは「建前をなくして本音を言えるようにしたい」というものだ。ところがその建前が、近くにいた筒隠つくしに移ってしまう。つくしが猫に願ったのは逆で、「自分の感情を表に出したくない」というもの。つまりこの二人は、自分の中にある「本音」に対して真逆の方向から困っている。
面白いのは、この作品が「本音を言えることが正しい」とも「感情を抑えることが正しい」とも言っていない点だ。陽人は確かに本音を言えるようになるが、それが周囲の人間関係にどう作用するかは、単純なプラスではない。つくしは感情を表に出さないことで自分を守っているが、その「守り方」が何かを失わせている。
小倉唯が演じる筒隠月子というキャラクターが、この構造をもう一段深くしている。月子も何かを「持てなくなって」いて、その欠落が後半の展開に関わってくる。序盤はただのツンデレ妹ポジションに見えるのに、見ていくうちにそうじゃないとわかる。豊崎愛生が演じる小豆の母のくだりも含めて、この作品は「誰かが誰かに影響を与えたまま消えていく」という構造が繰り返される。
願いをかなえることで何かが移り、変わり、失われていく——そのサイクルの中で、最終的に残るのは「自分がそれを望んでいた」という事実だ。変態王子というタイトルは完全にギャグだが、中身はそれなりに真面目なことを聞いてくる。「あなたが本当に望んでいるものは何ですか」という問い。それをコメディのテンションで包んでいるから、見た後に不思議な後味が残る。
特に刺さったシーン
序盤、陽人が自分の「本音」をうっかり全部口に出してしまうシーンの連続が、想像以上に笑えた。梶裕貴の演技がここで効いていて、恥ずかしいことを言っているのに声のトーンが真剣なので、ギャグとして機能しながらキャラクターへの信頼感も同時に積み上がる。ただのコメディリリーフにならないのは、声優の仕事だと思う。
田村ゆかりのつくしは、笑わないキャラクターを演じながら、その平坦な声の中にちゃんと感情の揺れを滑り込ませている。「笑わない」というキャラクター設定を声だけで表現するのは相当難しいはずで、棒読みでもなく、無感情でもなく、でも表情を持たない——その塩梅が中盤以降の展開でじわじわ意味を持ってくる。
後半、月子に関わるエピソードで空気が変わるタイミングがある。ここで初めて「あ、これただの日常ラブコメじゃなかった」と思った。小倉唯の演技が普段のキャラクターのトーンと落差をつけてくるのが、裏切られる感じで面白い。笑えるシーンの多い作品なのに、このあたりだけ妙に引っかかって記憶に残っている。
読んで見たくなったら——『変態王子と笑わない猫。』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- ラブコメにちょっとした仕掛けが欲しい人。ギャグだけじゃなく、構造に面白さがある
- 梶裕貴・田村ゆかりのファン。どちらも仕事ぶりが見える作品
- 12話完結でサクッと見たい人。ダレずにテンポよく終わる
- 2013年前後の深夜アニメが好きな人。あの時代の質感がある
合わない人
- 「変態」というワードだけで判断して敬遠する人——損をするかもしれない
- 超自然要素(願いが叶う猫の像)の説明をきちんとされたい人。ルールはふんわりしている
- がっつりシリアスなドラマが見たい人。コメディの比率は高い
- ハーレム展開が苦手な人。構造としてそういう要素はある
次に見るなら
俺の妹がこんなに可愛いわけがない——キャラクターの「建前と本音」がテーマになっているラブコメ。変猫と同じく、言えないことを言えるようになるまでの過程を丁寧に追う。梶裕貴が別の役で出ているのも面白い。
ゆるゆり——日常コメディのテンポ感と、キャラクター同士の掛け合いが好きなら。変猫のようなシリアス要素はほぼないが、軽く見られる深夜アニメとして近い感触がある。
干物妹!うまるちゃん——「外向けの顔と内向けの顔」をテーマにした作品として、変猫の「建前が移る」という設定と地続きに語れる。田村ゆかりとは別の方向でキャラの声質が作品の空気を作っているタイプの作品。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『変態王子と笑わない猫。』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVで配信中です。いずれのサービスでも視聴可能なので、使い慣れたプラットフォームからすぐに楽しめます。本音と願いが引き起こすドタバタコメディをぜひチェックしてみてください。
