黒執事 Book of Circus

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2014黒執事 Book of Circus

黒執事 Book of Circus

★ 4.0 / 5.0コメディファンタジーミステリー超自然
放送年2014年
フォーマットTVアニメ
話数10話
原作漫画
制作A-1 Pictures

19世紀後半のイギリスで、ノアの方舟サーカスがロンドンを華やかに彩っている。しかし、子どもたちが消えており、その消失がサーカスの移動と関連していた。女王は名高き番犬シエルを調査に送る。シエルと悪魔の執事セバスチャンは、失われた子どもたちを取り戻すため、サーカスの謎を追う。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

19世紀後半のイギリス。ロンドンに巡業中の「ノアの方舟サーカス」が人気を博す一方、各地で子どもたちの失踪事件が続発。その軌跡がサーカスの移動と一致していた。女王直属の番犬として命を受けたファントムハイヴ伯爵・シエルは、悪魔の執事セバスチャンとともにサーカスに潜入調査を開始する。華やかな舞台の裏に潜む闇と、失われた子どもたちの行方をめぐる謎が交錯する。

みどころ・魅力

① サーカスという舞台が生み出す緊張感と華やかさの対比

煌びやかな演目と暗躍する陰謀が同一の舞台に共存し、潜入調査という設定が生み出す息詰まる緊張感が全編を貫く。団員たちの哀しい背景が明かされるにつれ、単純な勧善懲悪では括れない複雑な感情を呼び起こす。

② シエルとセバスチャンの主従コンビの本領発揮

潜入・変装・戦闘と、二人の連携が随所で見どころを作る。原作の人気エピソードを丁寧に映像化しており、セバスチャンの圧倒的な有能さとシエルの矜持が凝縮された構成で、シリーズ未見でも楽しめる完結度を持つ。

③ 重厚なストーリーと原作再現度の高さ

A-1 Picturesによる作画クオリティは高水準で、原作コミックのダークな世界観を忠実に再現。音楽・演出ともに19世紀英国の退廃的な雰囲気を丁寧に表現しており、全10話でテンポよく完結する構成も評価が高い。

キャスト・声優一覧

セバスチャン・ミカエリス
セバスチャン・ミカエリス
メイン
›
小野大輔
シエル・ファントムハイヴ
シエル・ファントムハイヴ
メイン
›
坂本真綾
グレル・サトクリフ
グレル・サトクリフ
サブ
›
福山潤
メイリン
メイリン
サブ
›
加藤英美里
フィニアン
フィニアン
サブ
›
梶裕貴
バルドロイ
バルドロイ
サブ
›
東地宏樹
タナカ
タナカ
サブ
›
藤村俊二
アンジェリーナ・ダレス
アンジェリーナ・ダレス
サブ
›
朴璐美
エリザベス・ミッドフォード
エリザベス・ミッドフォード
サブ
›
田村ゆかり
ソーマ・アスマン・カダール
ソーマ・アスマン・カダール
サブ
›
立花慎之介
アグニ
アグニ
サブ
›
安元洋貴
ヴィンセント・ファントムハイヴ
ヴィンセント・ファントムハイヴ
サブ
›
興津和幸

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スタッフ

監督阿部記之
キャラクターデザイン芝美奈子
音楽光田康典
音響監督小林克良
OPシド 「ENAMEL」
EDアキラ「蒼き月満ちて」

関連作品

アニメ

書籍

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

黒執事の本編シリーズを一通り見終えて、「サーカス編だけ別に作ったやつがある」と知ったのは、わりと後になってからだった。原作でもサーカス編は評判が高い章で、アニメ本編では描かれなかった部分を丁寧に作り直した全10話。見始めた理由はそれだけで十分だった。

最初に見たとき思ったのは、「雰囲気が全然違う」だった。本編のゴシックホラー寄りのテンションとは別に、ここには見世物小屋の猥雑さと哀愁が漂っている。坂本真綾のシエルが潜入捜査でピエロ姿になるくだりで、「これは普通の探偵モノじゃないな」と気づいた。2回目を見たとき、序盤から散りばめられている伏線の密度に改めて驚いた。初見では華やかなサーカスの絵として流してしまったカットが、全部意味を持って繋がっていた。

救われた者が、次の犠牲者を作る——搾取の連鎖と「主人公の鏡」としてのサーカス団員

この作品を単なる謎解きアニメと思って見ていると、中盤以降に足をすくわれる。ノアの方舟サーカスの団員たちは、揃いも揃って捨てられた子どもたちだ。路上で死にかけていたところを拾われ、名前を与えられ、芸を仕込まれた。彼らにとって、その「救済」はすべてだった。だからこそ、その恩人のために子どもをさらうという命令にも従ってしまう。

ここが恐ろしい。悪意から動いている人間が一人もいないのに、構造として子どもが消え続ける。団員たちは自分が被害者だったことをよく知っているが、それが「だから加害者にはならない」という歯止めにはならない。恩義と依存と、たぶん選択肢がないという絶望が、彼らを動かしている。

そしてシエルを見ていると、この構図は他人事ではない。悪魔との契約で生き延びた少年が、女王の命令で動く「番犬」として機能している。自分も誰かに拾われ、何かのために使われている側だ。サーカス団員たちはシエルの鏡として機能していて、だからこそシエルが彼らに対して情を見せない場面には、単純な「冷酷さ」以上の複雑さがある。自分に似た者を、切り捨てなければならない。

小野大輔のセバスチャンは、この物語の中で一貫して感情を持たない存在として立ち回る。しかしだからこそ、団員たちの人間的な悲しさが際立つ。悪魔が淡々と仕事をこなす横で、人間が泣きながら罪を犯している。どちらが怪物かという問いが、終盤にかけてじわじわと重くなってくる。

特に刺さったシーン

サーカス団員それぞれの過去が明かされていく中盤の流れが、見ていて一番きつかった。明るいキャラクターとして動いていた人物の背景が見えた瞬間、それまでの言動が全部別の意味を帯びてくる。初見では単なる「設定の開示」として見ていたが、2回目以降はそのシーンに至るまでの布石がどれだけ丁寧に置かれていたかがわかって、むしろつらさが増した。

梶裕貴演じるフィニアンが、サーカスの子どもたちと関わる場面も見逃せない。使用人キャラとしての普段の抜けた雰囲気から切り替わる瞬間の声の質感が、このキャストでなければ成立しなかっただろうと思う。

終盤、セバスチャンが「仕事」として動くシーンの静けさは、本編シリーズ全体を通しても異質だ。小野大輔の抑えた演技が、むしろ場面の重さを倍増させている。派手な見せ場ではなく、静止画に近い間合いで見せる演出が、この作品の美学だと思う。

読んで見たくなったら——『黒執事 Book of Circus』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 黒執事の本編シリーズを見ていて、シエルとセバスチャンの関係性にもっと踏み込んだ話が見たかった人
  • 敵キャラクターに感情移入できる構造が好きな人——単純な悪役不在の話が合う人
  • ゴシック・ヴィクトリアン的な美術・衣装に興味がある人
  • 声優の演技を聞き比べる楽しみがある人(坂本真綾・小野大輔のコンビは、それだけで見る理由になる)

合わない人

  • 本編シリーズを未視聴の状態では設定が唐突に感じる可能性がある——順番に見た方がいい
  • 後味のよい解決を期待して見ると、かなり消耗する構成になっている
  • コメディ成分を求めると、本編シリーズより少ない。グレル(福山潤)の出番も限定的

次に見るなら

黒執事 Book of Murder——Book of Circusの直後に公開されたOVA2部作。クローズドサークルのミステリー形式で、セバスチャンとシエルのコンビを引き続き楽しめる。Book of Circusとセットで見る前提で作られているので、続けて見るのが正解。

テイルズ オブ ゾレアリアではなく——Moriarty the Patriot(憂国のモリアーティ)——同じヴィクトリア朝イギリスを舞台に、貴族制度の歪みと階級社会の暴力を描く作品。倫理的に白黒つかない主人公が動く構造はBook of Circusと近く、歴史改変ミステリーとして独自の面白さがある。

舟を編むではなく——ヴィンランド・サガ——「救済と利用の連鎖」という構造に引っかかりを覚えたなら。復讐と贖罪、誰かに道具として扱われることの意味を、全く別のジャンルで正面から描いている。Book of Circusのサーカス団員に感情移入できた人には確実に刺さる。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+¥1,250〜(税込)なし500+

『黒執事 Book of Circus』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Netflix・Hulu・Disney+の主要配信サービスで視聴可能です。サブスク加入済みであればすぐに視聴をスタートできる環境が整っています。各サービスの月額プランや無料トライアルを活用すれば、手軽に全話を楽しめます。

よくある質問

Q. 黒執事の他のシーズンを見ていなくても楽しめますか?
A. 本作はサーカス編を独立した形で描いており、シエルとセバスチャンの関係性を簡単に把握していれば単独でも十分楽しめます。ただし1期を先に見ておくと、キャラクターへの理解がより深まります。
Q. 全何話ですか?一気見できますか?
A. 全10話構成です。1話あたり約24分のため、合計約4時間で一気見が可能。週末に腰を据えて観るのにちょうどよいボリュームです。
Q. 原作漫画との違いはありますか?
A. 本作は原作のサーカス編(コミック第14〜19巻相当)を忠実にアニメ化した作品です。1期アニメのオリジナル展開とは異なり、原作ファンから評価が高い構成となっています。
Q. ダークな内容ですか?視聴対象年齢は?
A. 子どもの失踪や暴力描写など重めのテーマを含みます。コメディや華やかな演出も多いですが、全体的にダークなトーンです。中学生以上を目安に、グロ描写が苦手な方はご注意ください。

まとめ

『黒執事 Book of Circus』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TV・Netflix・Hulu・Disney+の主要配信サービスで視聴可能です。サブスク加入済みであればすぐに視聴をスタートできる環境が整っています。各サービスの月額プランや無料トライアルを活用すれば、手軽に全話を楽しめます。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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