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黒執事 Book of Murder
| 放送年 | 2014年 |
|---|---|
| フォーマット | OVA |
| 話数 | 2話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | A-1 Pictures |
シエル坊爵は女王の命で、ロンドン上流社会のエリートを招いた豪華な晩餐会を開催する。華やかなパーティーは、客人たちが次々と殺され始めると、一転して暗転する。セバスチャンとシエルが再び陽の目を見るには、伝説の作家アーサー・コナン・ドイルを含むゲストたちと力を合わせ、謎を解かねばならない。
作品概要・あらすじ
あらすじ
ヴィクトリア朝のロンドン。ファントムハイヴ伯爵家の当主シエルは、女王の命を受け、社交界の名士たちを招いた豪奢な晩餐会を主催する。執事セバスチャンが完璧に取り仕切る華やかな夜は、しかし招待客の一人が密室で命を落としたことで暗転する。屋敷は嵐で孤立し、外部との連絡も断たれるなか、招かれた新進作家アーサーをはじめとする客人たちは疑心暗鬼に陥っていく。次々と起こる不可解な死。セバスチャンとシエルは、この館に潜む真実へと一歩ずつ近づいていく。原作「幽鬼城殺人事件編」を二部構成で描いた本格ミステリーOVAです。みどころ・魅力
① 嵐の館で繰り広げられる本格クローズドサークル
外界から隔絶された屋敷で起こる連続殺人という、ミステリーの王道を堂々と描いた一作です。誰が、なぜ、どうやって——。観る側も探偵となって推理を巡らせるうちに、二転三転する展開へ引き込まれていきます。緊張感のある密室劇としての完成度が高く、ミステリーファンも満足できる構成です。② 文豪アーサーの視点で描かれる物語
本作は招待客の一人である新進作家アーサーの目を通して語られるのが大きな特徴です。読者と同じ「部外者」の立場から事件を体験することで、セバスチャンとシエルの異質さや館の不穏さがより鮮明に浮かび上がります。終盤に明かされるアーサーの正体も、原作ファンにはたまらない仕掛けです。③ 劇場クオリティの作画と緊迫の演出
A-1 Pictures制作によるOVAならではの高密度な作画が光ります。重厚な美術で描かれるヴィクトリア朝の屋敷、揺らめく蝋燭の灯り、そしてセバスチャンの華麗な立ち回り。シリーズ屈指の緊張感あるミステリーを、贅沢な映像で堪能できる点も見逃せません。キャスト・声優一覧
























スタッフ
| 監督 | 阿部記之 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 吉野弘幸 |
| キャラクターデザイン | 芝美奈子 |
| 音楽 | 光田康典 |
| 美術監督 | 緒続学 |
| 音響監督 | 小林克良 |
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アニメ
書籍
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
正直、OVAって本編の隙間を埋めるオマケだろうと舐めていた。黒執事はTVシリーズで一通り追っていて、Book of Murderも「まあ流し見でいいか」くらいの温度で再生ボタンを押した。それが前篇の終わりには姿勢が直っていて、後篇では一時停止しながら見ていた。豪奢な晩餐会、招かれた上流階級、そして一人、また一人と倒れていく客人。様式としては手垢のついたクローズドサークルなのに、なぜか退屈しない。2回目に見たときに気づいたのは、この作品が「事件」そのものより、事件をどう見せるかに全部を賭けているということだった。初見の自分は、まんまとその手のひらの上で転がされていたわけだ。悔しいけど、こういう負け方は嫌いじゃない。
殺人事件の謎解きより、「誰がこの物語を書いているのか」の話
Book of Murderを単なる館モノのミステリーとして見ると、たぶん半分しか味わえない。表向きはコナン・ドイルを含む客人たちと協力して連続殺人の謎を解く——その筋立ては確かにある。でもこの作品が本当に描いているのは、「目の前で起きている惨劇が、いったい誰の意図で組み上げられているのか」という一段上の問いだと思う。誰が被害者で、誰が加害者で、そもそも本当に人が死んでいるのか。視聴者は登場人物と同じ視線の高さに置かれて、ずっと足元の確かさを疑わされる。
面白いのは、この構造がそのままシエルとセバスチャンの関係を映していること。シエルは女王の番犬として、与えられた盤面の上で駒を動かしているように見えて、実は自分も誰かの描いた物語の中にいる。セバスチャンはそれを全部わかった上で、主の隣で涼しい顔をしている。坂本真綾のシエルは、強がりの裏でほんの一瞬だけ覗く子どもの素顔がうまくて、その揺らぎがあるから「操られる側」の不安がちゃんと伝わってくる。単なる謎解きの快感ではなく、「自分の見ているものを信じていいのか」という居心地の悪さ。それを最後にひっくり返してみせる手つきが、このOVAを黒執事シリーズの中でも一番好きかもしれないと思わせる理由だ。事件は解かれる。でも解いた先で、もう一段ぶん殴られる。そういう作りになっている。
特に刺さったシーン
やはり後篇、すべてのからくりが明かされていく終盤の畳みかけだ。それまで散らばっていた違和感が一本の線に繋がった瞬間、思わず「ああ、そういうことか」と声が出た。種が割れてから前篇を見返すと、何気ない会話やカメラの止め方の一つひとつが伏線だったとわかって、二度おいしい。小野大輔のセバスチャンが、淡々と、けれど確かな愉悦を滲ませながら状況を解きほぐしていく語りが最高で、あの低く滑らかな声で説明されると、騙されていたことすら気持ちよくなってくる。木村良平が演じる女王の執事の食えない佇まいも効いていて、誰の言葉も額面どおりに受け取れない空気を作っている。派手な殺陣で見せるんじゃなく、声と間と表情で「ひっくり返し」をやりきっているのが、何回見ても唸るところ。
読んで見たくなったら——『黒執事 Book of Murder』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 黒執事のTVシリーズを一通り見ていて、シエルとセバスチャンの関係性が好きな人
- クローズドサークルの謎解きと、その「お約束」を裏切られる快感が好きな人
- ヴィクトリア朝の館・晩餐会という様式美の中で繰り広げられる会話劇に浸りたい人
- 声優の芝居の機微で物語を味わうタイプのオタク
合わない人
- 黒執事の世界観やキャラクターを知らず、ここから入ろうとしている人(前提知識が要る)
- 謎解きはスピード勝負・トリック一発で気持ちよくなりたい人(じわじわ系なので)
- 派手なアクションやバトルを期待している人
次に見るなら
同じヴィクトリア朝ロンドンの空気と、知恵比べの緊張感が好きなら憂国のモリアーティ。善悪の境界を踏み越えていく頭脳戦は、シエルの「番犬」としての立ち位置に通じるものがある。
謎解きに超自然の匂いが混ざる感触が好みならUN-GO。論理だけでは割り切れない事件と向き合う構造が、Book of Murderの「本当にそれだけか?」という後味と近い。
死と隣り合わせの推理を、少し乾いたユーモアと一緒に味わいたいなら櫻子さんの足下には死体が埋まっている。事件そのものより、それを読み解く人間の手つきを眺める楽しさがある。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「黒執事 Book of Murder」は、dアニメストア、U-NEXT、DMM TVで配信されており、いずれのサービスでも視聴できます。アニメ作品に強いこれらのサービスなら、前後編をまとめて快適に楽しめます。月額制で見放題対象となっているか、視聴前に各サービスの最新の配信状況を確認しておくと安心です。









