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少女たちは荒野を目指す
| 放送年 | 2016年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | ビジュアルノベル |
| 制作 | project No.9 |
主人公・文太郎は将来やりたいことが決まらない学生。ある日、同級生の早紀が美少女ゲーム制作に取り組んでいることを発表する。早紀は演劇部で良い脚本を書いた文太郎をスカウトするが、彼は美少女ゲームについて何も知らない。
作品概要・あらすじ
あらすじ
将来やりたいことが見つからない高校生・宋本文太郎は、ある日同級生の黒田砂雪から美少女ゲーム制作への参加を誘われる。砂雪は文太郎が演劇部で書いた脚本に惚れ込み、シナリオライターとしてスカウトしたのだ。しかし文太郎は美少女ゲームについてまるで無知。戸惑いながらも制作に足を踏み入れた彼は、同じ目標を持つ仲間たちと出会い、一本のゲームを完成させるという果てしない「荒野」へと歩み始める。ものづくりに青春を懸ける少年少女たちの、創作と成長の物語。みどころ・魅力
① ゲーム制作に青春を懸ける群像劇
シナリオ、原画、音楽、プログラムと、それぞれの役割を持つメンバーが集まり、一本の美少女ゲームを作り上げていく過程が丁寧に描かれます。創作の楽しさと産みの苦しみ、仲間とのぶつかり合いがリアルに伝わり、ものづくりに打ち込む青春のきらめきを感じられる作品です。② 個性豊かなクリエイター少女たち
頼れるリーダー・砂雪をはじめ、原画担当や音楽担当など、才能あふれる少女たちが多数登場します。それぞれが抱える悩みや得意分野が物語に厚みを加え、キャラクター同士の掛け合いも軽妙。ラブコメ要素も交えながら、にぎやかな制作風景を彩ります。③ 「何者かになりたい」共感のテーマ
やりたいことが定まらない文太郎の姿は、進路に迷う多くの人の心に響きます。仲間と一つの目標へ向かううちに、自分の好きなものや進むべき道を見出していく――。創作を通して「自分は何者になれるのか」を問う、前向きで等身大の青春ドラマが魅力です。キャスト・声優一覧












スタッフ
| 監督 | 佐藤卓哉 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 綾奈ゆにこ |
| 原案キャラデザ | 松竜 |
| 美術監督 | 井上一宏 |
| 音響監督 | 山口貴之 |
| OP | 佐々木沙耶香「WASTELANDERS」 |
| ED | 黒田 sayuki「世界は今日もあたらしい」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
OP・ED
OP
ED
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
タイトルで完全に勘違いしていた。「少女たちは荒野を目指す」って、てっきり文明が滅んだあとを少女が歩いていく、あの手の話だと思って後回しにしていた。荒野もサバイバルも出てこない。実態は、美少女ゲームを作ろうとする高校生たちのコメディだ。最初に再生したときの「えっ、そっち?」という肩透かしを、いまだに覚えている。2回目に見ると、この乾いた大仰なタイトルが、案外作品の芯を突いていることに気づくのだけれど、初見でそこまで読み取れる人はそういない。とりあえず1話の、何者にもなれていない主人公が引きずり込まれていく感じが妙に生々しくて、そのまま最後まで付き合うことになった。
「やりたいこと」がない人間が、作る側に回らされる話
この作品は、ものづくりサクセスストーリーではない。むしろ逆だ。北条文太郎という主人公は、将来やりたいことが何も決まっていない。脚本を書ける、という小さな取り柄を見つけられて、よく知りもしない美少女ゲーム作りに巻き込まれていく。本人の情熱から始まっていないのが、この話のいちばん正直なところだと思う。
「荒野」というのは、たぶん滅んだ世界のことじゃない。何をしたいのかわからないまま、それでも前に進まないといけない、あの先の見えない空白のことだ。やりたいことが最初からある人間なんて、現実にはそんなにいない。多くの人は、たまたま頼まれたこと、たまたまできてしまったことから始めて、やっているうちに少しずつ自分のものにしていく。文太郎が脚本に向き合っていく過程は、まさにそれで、好きだから作るんじゃなく、作っているうちに引き受けてしまう、という順番なんだ。
だからこの作品は、単なる「青春ものづくりコメディ」ではなく、好きでもなかったことに責任を持ってしまう瞬間の話として見ると、急に手応えが出てくる。完成させる、納期を守る、人の期待に応える——その全部が、最初は他人事だったはずなのに、いつの間にか自分の問題になっている。荒野を目指すというのは、答えのない場所に向かって、それでも一歩踏み出すことの言い換えなんだろう。タイトルで損していると最初に書いたけれど、見終わってみると、これ以外の名前は思いつかない。
特に刺さったシーン
制作が行き詰まって、口論になる中盤の流れが効いている。何かを一緒に作ると、必ずこういう瞬間が来る。理想を譲れない人間と、現実を回さないといけない人間がぶつかる。ここで山下誠一郎の文太郎が、声を荒げるんじゃなく、むしろ言葉に詰まっていく芝居をしていて、巻き込まれた人間の戸惑いがちゃんと滲んでいた。叫べばいいってものじゃないんだな、と妙に納得した。
あと、花澤香菜の小早川夕夏まわりの空気感がいい。彼女の声には、軽口の裏に芯を隠しているような温度があって、佐藤聡美の結城うぐいす、明坂聡美の安東テルハ、豊永利行の甲斐亜登夢と並ぶと、それぞれの周波数が違うのがはっきりわかる。終盤、それまでふざけていたメンバーが急に黙り込む間があって、そこで思わず画面に近づいてしまった。声優陣が「喋らない時間」をちゃんと持たせているのが、この作品の地味な強みだと思う。
読んで見たくなったら——『少女たちは荒野を目指す』はU-NEXTで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- SHIROBAKOやNEW GAME!のような「集まって何かを作る」群像劇が好きな人
- やりたいことが見つからないまま大人になりかけている、その焦りに覚えがある人
- 派手な事件より、創作の現場のぐだぐだした手触りを楽しめる人
- 花澤香菜・佐藤聡美あたりの声の芝居を細かく追いたい人
合わない人
- タイトルから壮大なファンタジーやサバイバルを期待してしまう人
- 美少女ゲーム制作という題材そのものに距離を感じる人
- 毎話わかりやすい盛り上がりと決着が欲しい人
- キャラ同士の停滞や言い合いを「テンポが悪い」と感じてしまう人
次に見るなら
創作の現場の高揚と消耗を群像劇で味わいたいならSHIROBAKO。アニメ制作という別ジャンルだけど、「納期と理想の板挟み」という骨格はそっくりで、こっちが刺さったなら間違いなく刺さる。
同じゲーム作りでも、もっと職場のわちゃわちゃを楽しみたいならNEW GAME!。商業スタジオが舞台で、好きを仕事にした先にあるしんどさと楽しさが地続きで描かれている。
そして、自主制作・同人ゲームの空気をいちばん近い距離で味わいたいならステラのまほう。小さな部活でゲームを作る話で、「少女たちは荒野を目指す」のあの手作り感がそのまま好きだった人にすすめたい。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | × | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
「少女たちは荒野を目指す」は、U-NEXTとDMM TVで配信中です。どちらのサービスでも全話を視聴できますので、ご自身が使いやすい方を選んでいただけます。ものづくりに青春を懸ける少年少女たちの物語を、ぜひ一気にお楽しみください。
