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2022

ユーレイデコ
★ 2.9 / 5.0ミステリーSF
| 放送年 | 2022年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | オリジナル |
| 制作 | Science SARU |
ベリーという平凡な少女がハックという少年のような外見の女の子に出会う。ハックに惹かれたベリーは、彼女が率いるゴーストディテクティブクラブに参加する。このクラブのメンバーは「社会的に死んでいる」者たちで、デジタル支配されたトムソーヤの社会で目に見えないように活動している。ベリーがグループと共に活動する中で、その世界に潜む謎の人物ゼロの存在について学んでいく。
目次
作品概要・あらすじ
あらすじ
平凡な少女ベリーは、ある日ハックという少年めいた外見の女の子と出会う。謎めいた彼女に惹かれたベリーは、「社会的に死んでいる」者たちが集うゴーストディテクティブクラブへと加わることになる。舞台は、すべてがデジタルで管理されたトム・ソーヤー社会。透明な存在として社会の裏を渡り歩くクラブのメンバーとともに、ベリーはその世界に潜む謎の人物「ゼロ」の正体へと迫っていく。みどころ・魅力
① デジタル管理社会という独創的な世界観
あらゆる行動・評判がデジタルスコアで可視化される近未来社会を舞台に、そこからはじき出された「幽霊」たちの視点で物語が展開する。管理社会の裏側を鮮やかに描くSF的想像力は、現代社会への批評としても読み取れる重層的な世界設計が魅力です。② 個性豊かなキャラクターとバディの化学反応
真逆の性格を持つベリーとハックのバディ関係を軸に、一癖も二癖もあるクラブメンバーが彩りを加える。少年漫画的な冒険と青春の疾走感が共存しており、キャラクター同士の掛け合いや成長の過程が物語をぐいぐいと引っ張ります。③ ミステリーとSFが融合した謎解き構造
謎の人物「ゼロ」を追うミステリー的な骨格に、SFならではのギミックが絡み合う構成が秀逸です。各話に散りばめられた伏線が終盤に収束していく快感があり、一気見を誘う展開の妙は視聴者を最後まで飽きさせません。キャスト・声優一覧

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スタッフ
| 監督 | 霜山朋久 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 佐藤大 |
| キャラクターデザイン | 本間晃 |
| 音楽 | ミト、齊藤耕太郎、Yebisu303 |
| 美術監督 | 赤井文尚 |
| 音響監督 | 久保宗一郎 |
| OP | クラムボン 「1,000,000,000,000,000,000,000,000 LOVE」 |
| ED | 永瀬アンナ「あいむいんらぶ」 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
サイバーパンクっぽいビジュアル、というだけで手を出したのが正直なところだ。PVを見て「Science SARUがやるデジタル都市もの」という情報だけで録画した。 最初の1話は、情報量に押されて半分くらいしか頭に入ってこなかった。「トム・ソーヤ島」という舞台設定、「いいね」が社会的な通貨として機能する世界、フォロワーゼロは存在しないも同然という世界観をいっぺんに叩き込まれて、脳の処理が追いつかなかった。 2周目で気づいたのは、その「情報過多感」自体が演出だったということだ。主人公のベリーが感じている「この世界、よくわからない」という混乱と、視聴者の混乱がシンクロするよう設計されている。乗り物酔いみたいな感覚を出してから、徐々にペースをつかませてくれる構造になっていて、これは意図的だなと思った。「いいね」がゼロの人間は存在しないのか——可視性が支配する社会への問い
ユーレイデコが描いているのは、SNS時代の「存在証明」の話だ。 舞台のトム・ソーヤ島では「デコ」と呼ばれるARシステムが社会インフラになっていて、いいね数がそのまま社会的信用と可視性に直結する。フォロワーゼロ、デコゼロの人間は文字通り「見えない存在」として扱われる。ゴーストディテクティブクラブのメンバーたちは全員、このシステムから外れた「ゼロ」たちだ。社会的には死んでいる。でもそのゼロであることが、同時に「システムから監視されない自由」でもある——というのがこの作品の核心だと思う。 単純に「SNSに支配された社会はよくない」と言いたいわけじゃない。ベリーが「普通の女の子」として持っていた価値観が、ゼロたちと関わることで揺らいでいく過程を丁寧に描いている。可視性の高い存在であることは、本当に「存在している」ことなのか、という問いを、説教くさくなく、むしろポップに投げかけてくる。 「ゼロ」という言葉が、欠乏ではなく可能性を示すキーワードとして機能していく後半の展開は、一周見ただけでは気づきにくい。序盤に「ゼロ」という語を意図的に暗く使っておいて、徐々に意味を反転させていく構成は、ミステリーとしての仕掛けと世界観批評が一体化していて気が効いている。謎の人物ゼロをめぐる調査が進むにつれて、「誰かを探す」という行為が「自分たちが何者か」を問い直す行為に変わっていく——その地続き感が好きだ。特に刺さったシーン
釘宮理恵が演じるスマイリーが、ゼロであることの意味をベリーに語る中盤のシーンが特に印象に残っている。釘宮理恵というと、うるさいくらい存在感を主張するキャラクター(シャナとか、ルイズとか)のイメージが強いんだけど、このスマイリーはどこか虚ろな、乾いた声で話す。あの演技の抑制が効いていて、「この人はもうずっとゼロの世界で生きてきたんだな」というのが声だけで伝わった。出演419本という実績のある声優が、あえて小さく演じている、その緩急。 入野自由のフィンも好きで、中性的な外見のキャラクターを、過剰に演じず自然な重さで乗せているのが上手かった。入野自由は「声優と夜あそび」でのフラットな喋りのイメージがあるせいか、このキャラクターの「何考えてるかわからない」感が妙にリアルに感じる。 序盤の追跡シーンで、ARが崩れかけた世界の描写が出てくるんだけど、そこのScience SARUの作画が本当に良かった。デジタルと現実がぐしゃっと混ざる瞬間の気持ち悪さ、あの質感はこのスタジオじゃないと出ない。思わず一時停止して何度か見返した。読んで見たくなったら——『ユーレイデコ』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- サイバーパンク的な世界観が好きで、でもアクション一辺倒じゃなく「社会批評の匂いがするもの」が欲しい人
- Science SARU作品(映像研、カロル&チューズデー)のビジュアルセンスを信頼している人
- SNSや数字の「見える化」に対してもやもやした感覚を持ったことがある人
- 謎解きより「雰囲気と問い」を目的に見られる人
- 釘宮理恵・入野自由の演技を文脈つきで楽しみたい人
合わない人
- 1話でストーリーの全体像を把握したい人(世界観の説明が分散していて最初は掴みにくい)
- キャラクターのドラマよりバトルやアクションを期待している人
- SF設定の整合性を厳密に求める人(この作品は論理より雰囲気と問いを優先している)
- 話の決着をすっきり回収してほしい人
次に見るなら
フリップフラッパーズ(2016)と雰囲気が近い。少女2人が異世界的な空間を旅するロードムービー構造で、ファンシーな絵柄の裏に結構重いテーマが潜んでいる。「かわいい外見の作品だと思って見始めたら思ったより真面目だった」という体験が好きなら間違いない。 映像研には手を出すな!(2020)は同じScience SARUで、ビジュアルの強さとテンションが近い。ユーレイデコほど重くはなく、3人の少女がアニメを作る話なので、まず「このスタジオの感覚が好きかどうか」の判断にも使える。 カロル&チューズデー(2019、同じくScience SARU)は、「デジタルが支配する社会で生身のものをやる」という対比が軸にある点でユーレイデコと問題意識が近い。入野自由ファンはこちらも要チェックだ。配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | × | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『ユーレイデコ』は、dアニメストアおよびU-NEXTで視聴できます。どちらのサービスも見放題ラインナップに含まれているため、追加料金なしで全話まとめて楽しめます。SF×ミステリーの独自世界観をじっくり堪能したい方は、ぜひチェックしてみてください。
