這いよれ!ニャル子さん

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2012這いよれ!ニャル子さん

這いよれ!ニャル子さん

★ 3.3 / 5.0コメディラブコメSF
放送年2012年
フォーマットTVアニメ
話数12話
原作ライトノベル
制作Xebec

ニャルラトホテプ(愛称ニャルコ)は、宇宙の恐怖「クトゥルフ神話」の怪物たちから地球を守る宇宙人。彼女は普通の高校生・真尋と出会い、彼を守ることになる。真尋は宇宙規模の戦いの真実を知らず、平穏な日常を望んでいるだけ。次々と現れる怪物たちとの戦いの中で、二人の関係は深まっていく。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

普通の高校生・八坂真尋は、ある夜正体不明の怪物に襲われたところを謎の銀髪少女に救われる。彼女の名はニャルラトホテプ――クトゥルフ神話に登場する”這いよる混沌”が、人類の文化を愛するあまり地球に派遣された宇宙人エージェントだった。「ニャルコ」と名乗る彼女は真尋を守ると宣言し、突然の同居生活が始まる。宇宙の犯罪組織や神話的存在たちが次々と真尋を狙う中、平穏な日常を望むだけの少年と、強くて騒がしくてなぜか一途な少女の奇妙な共同生活が幕を開ける。

みどころ・魅力

① クトゥルフ神話×ラブコメという前代未聞の組み合わせ

ラヴクラフトの恐怖神話をベースに、ヒロインが「ニャルラトホテプ」「クトゥグア」「ハスター」という神話の存在たちというぶっ飛んだ設定が最大の個性。恐ろしいはずの神々がコメディとラブコメの文脈で暴れ回り、神話ファンもそうでない人も笑える独自の世界観が展開される。

② 怒涛のサブカル・アニメネタとツッコミの応酬

ニャルコをはじめとするキャラクターたちが繰り出すアニメ・ゲーム・特撮ネタは圧巻の密度。真尋の冷静かつ的確なツッコミとの掛け合いがテンポよく続き、ネタがわかれば爆笑、わからなくてもキャラの勢いで楽しめる。深夜アニメ特有のオタク文化ネタの宝庫でもある。

③ 一途すぎるヒロインと揺れる真尋の関係性

ニャルコは真尋への愛を隠さず全力でぶつけ続ける。振り回されながらも少しずつ意識し始める真尋の変化がラブコメとしての見どころ。クトゥグアやハスターなど個性豊かなサブキャラが加わった四角関係的な展開も絡み、ギャグの中にほんのり胸が温まるシーンが散りばめられている。

キャスト・声優一覧

八坂 真尋
八坂 真尋
メイン
喜多村英梨
ニャル子
ニャル子
メイン
阿澄佳奈
クー子
クー子
メイン
松来未祐
ハス太
ハス太
サブ
釘宮理恵
八坂頼子
八坂頼子
サブ
久川綾
余市健彦
余市健彦
サブ
羽多野渉
グタタン
グタタン
サブ
三上枝織
シャンタッ君
シャンタッ君
サブ
新井里美
暮井珠緒
暮井珠緒
サブ
大坪由佳
イス香
イス香
サブ
新井里美
ニャル夫
ニャル夫
サブ
草尾毅
ルーヒー・ジストーン
ルーヒー・ジストーン
サブ
國府田マリ子

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スタッフ

監督長澤剛
シリーズ構成木村暢
原案キャラデザ狐印
キャラクターデザイン滝山真哲
音楽有限会社モナカ
音響監督本山哲
OP松来未祐「太陽曰く燃えよカオス」
ED松来未祐「ずっと Be with you」
ED阿澄佳奈「禍々しくも聖なるかな」

関連作品

アニメ

書籍

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

OP・ED

OP

ED

感想・評価

最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ

タイトルで全部わかってしまう作品というのがある。「這いよれ!ニャル子さん」、もう説明不要でしょ、という顔をしたタイトルだ。クトゥルフ神話の這い寄る混沌ニャルラトホテプが、銀髪ツインテールの女の子になって主人公のそばに住み着く。それだけ。

最初に視聴したとき、正直なところ「またこのフォーマットか」と思いながら再生ボタンを押した。2012年、ラブコメとSFと萌えをごった煮にした作品はそれなりに溢れていて、クトゥルフというフレーバーもそこまで珍しくなかった。ところが数分で空気が違うと気づく。ネタの速度が違う。ひとつのシーンに詰め込まれた元ネタの量が、他の作品とは比べものにならない。

2回目を見たとき、初回に完全に聞き流していた台詞の中にクトゥルフ神話本来の設定への言及が無数に埋まっているのに気づいて、しばらく止まれなかった。知識がある人間にとっては二重に笑える構造になっている。阿澄佳奈のニャル子の喋り方、あのマシンガン的なテンポで次々と飛んでくるネタをこなしているのを聞いて、これは声優の技術でかなりの部分が成立している作品だと思った。

「愛してる」が恐怖なのか喜劇なのか、判断できないことの話

ニャルラトホテプという存在は、クトゥルフ神話の中で特殊な立ち位置にある。クトゥールーやヨグ=ソトースのような「巨大な無関心」ではなく、人間に積極的に関与してくる邪神だ。悪意があるかどうかも曖昧で、むしろ人間に近いとも言われる。この作品はそこを拾っている。

ニャル子が真尋に向ける感情は、表面上は一般的なラブコメのヒロインの行動と区別がつかない。一緒にゲームをしたがる、隣に座りたがる、「愛してる」と言う。ところがその発生源が宇宙規模の存在であることを念頭に置くと、同じ行動が全く違う色をまとう。人間が蟻に好意を持ったとして、その「好意」は蟻にとって幸福なのか、それともただ理解不能な力学に翻弄されているだけなのか。

主人公の真尋はフォークを武器として使う。神話的存在が相手なのにフォーク。この非対称性がこの作品の核心だと思っている。真尋が本気で恐怖すれば正典のクトゥルフ神話になる。真尋が本気で愛情を返せば普通のラブコメになる。この作品はその両方を拒否して、ずっとフォーク一本でなんとかしようとする姿勢を貫く。

喜多村英梨が演じる真尋のリアクションの質感はここで効いてくる。完全に諦めているわけでも、完全に受け入れているわけでもない。あの「はいはい」という半笑いの距離感が、視聴者にとってのアンカーになっている。真尋を通してニャル子を見ることで、恐怖と愛情の区別がつかない状況を、人間のスケールで受け取れる構造になっている。

久川綾が演じる頼子や釘宮理恵のハス太が出てくることで、「人間に近づこうとする宇宙人」の軸がさらに複数の角度から照らされる。釘宮理恵のハス太は特に、普段の釘宮ボイスへの期待と作中キャラクターのギャップで笑いを生む一方、その底にある執着の描き方は一周して少し不穏でもある。

単なるパロディギャグとして消費することもできる。だがこの作品の笑いは「人間が理解できないものを無理やり人間サイズに圧縮したときに生じる歪み」から来ている。そこを面白いと感じるか、不快と感じるかで、この作品の評価は大きく割れる。

特に刺さったシーン

序盤、ニャル子が初めてその正体を明かして戦闘態勢に入る場面がある。説明が長い。非常に長い。神話上の設定をほぼ全部話してから戦う。この「説明しながら戦う」スタイルは以降も続くのだが、ここで笑いと情報量が同時に来るリズムを体で覚えさせられる。

阿澄佳奈のニャル子は、あのテンポを一瞬も崩さないことに徹している。長台詞でも短いリアクションでも、処理速度が一定なのが心地よい。2回目以降に聞くと、笑いを取るためだけでなく登場人物の性格を説明するためのテンポでもあることがわかって、設計として丁寧だと思った。

羽多野渉演じる余市の存在感も見逃しがたい。周囲が宇宙規模の話をしているときの人間代表としての動揺の描き方が、作品全体のバランサーになっている。声の抑え方が絶妙で、大騒ぎしないことで逆にシュールさが際立つ。ここでオーバーにやると作品全体がうるさくなる。抑えることを選んだのは正解だった。

読んで見たくなったら——『這いよれ!ニャル子さん』はABEMAで視聴できる(無料プランあり)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • クトゥルフ神話の固有名詞を聞いてピンと来る人。知識量に比例して笑える箇所が増える
  • ラブコメのフォーマットを熟知していて、そこからのズラし方を楽しめる人
  • 会話劇のテンポと密度に価値を置く人。映像よりも台詞で見る作品
  • 釘宮理恵の声に条件反射がある人(ハス太のキャスティングは意図的にその反応を狙っている)
  • 2010年代前半のオタクカルチャーの空気を懐かしめる人

合わない人

  • パロディ元を知らないと半分以下の密度になる。元ネタなしで楽しめる量は想定より少ない
  • ストーリーの起伏や感情的な山を求める人には物足りない。基本的に毎週リセットに近い
  • 主人公が受け身なキャラクターに対してストレスを感じるタイプには厳しい
  • ラブコメ的な鈍感系展開が苦手な人にとってはテンプレの繰り返しに見える

次に見るなら

這いよれ!ニャル子さんW(2013年)——同作の続編。シリーズとして連続しているので、本作が面白かった場合はそのまま続けて見ていい。テンポや構造は基本的に同じで、キャラクターへの慣れがある分むしろ入りやすい。

日常との親和性もある。会話と反応のテンポで成立するアニメ、キャラクター同士の関係性の動きよりも「その場の空気」を消費する楽しみ方をする作品が好きなら、日常はニャル子さんとは全く違うジャンルながら似た満足感を与えてくれる。ただし笑いの質は真逆に近い。

SF設定とラブコメの混在が気に入ったなら天体のメソッドよりロウきゅーぶ!よりも、侵略!イカ娘が近い。「人外が人間社会に来て一緒に暮らす」構造、コメディとして消費しながらもその存在の異質さが時々顔を出す感触が共通している。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『這いよれ!ニャル子さん』は現在、ABEMA・dアニメストア・U-NEXT・DMM TVで配信中です。複数の主要サービスで視聴できるため、すでに加入しているサービスからすぐに楽しめます。ニャルコの騒がしくも愛おしいキャラクターが気になった方は、ぜひチェックしてみてください。

よくある質問

Q. クトゥルフ神話を知らなくても楽しめますか?
A. まったく問題ありません。神話の知識がなくても、ニャルコのキャラクターとコメディとして十分に楽しめます。知識があればニヤリとできるネタが増えるという程度なので、予習不要で気軽に視聴できます。
Q. シリーズの視聴順はどうなっていますか?
A. 2012年放送の第1期から始まり、続編『這いよれ!ニャル子さんW』(2013年)があります。まず第1期を観てからWに進むのがおすすめです。OVAも存在しますが、本編2シーズンを優先するとよいでしょう。
Q. ギャグ色とラブコメ色はどちらが強いですか?
A. ギャグとサブカルネタが全体の核ですが、ニャルコと真尋の関係性を軸にしたラブコメ要素もしっかりあります。笑いを楽しみながらほのかな恋愛模様も楽しめる、バランスの取れた作品です。
Q. どこで視聴できますか?
A. ABEMA・dアニメストア・U-NEXT・DMM TVで配信されています。各サービスの加入状況に合わせてお好みのプラットフォームからご視聴いただけます。

まとめ

『這いよれ!ニャル子さん』は現在、ABEMA・dアニメストア・U-NEXT・DMM TVで配信中です。複数の主要サービスで視聴できるため、すでに加入しているサービスからすぐに楽しめます。ニャルコの騒がしくも愛おしいキャラクターが気になった方は、ぜひチェックしてみてください。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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