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臨死!!江古田ちゃん
| 放送年 | 2019年 |
|---|---|
| フォーマット | TVアニメ |
| 話数 | 12話 |
| 原作 | 漫画 |
| 制作 | Zero-G |
枝戸田は様々な仕事をしながら都会の夜の街を探索する。彼女には彼氏がいるが、真摯な関係より気軽な恋愛を好む。人気のある女性を「肉食女性」と呼んで、自分の天敵だと考えている。各話は異なる監督、キャラクターデザイナー、声優、スタジオによって制作される。
作品概要・あらすじ
あらすじ
都会でフリーターとして働く江古田ちゃんは、複数のアルバイトを掛け持ちしながら夜の街を飄々と生き抜く20代女性。恋人はいるものの、真剣な関係よりも気楽な恋愛を好む彼女は、世間でモテる”肉食系女子”を天敵と見なしながら、マイペースに自分らしさを貫いていく。各話ごとに監督・声優・キャラクターデザイン・制作スタジオが入れ替わるという実験的な構成が特徴の異色のショートアニメ。みどころ・魅力
① 毎話スタッフ全員入れ替えという前代未聞の実験的スタイル
各話ごとに監督・声優・キャラクターデザイン・制作スタジオがすべて変わるという、国内アニメ史上でも異例の試み。同じ「江古田ちゃん」が毎回まったく異なる画風・声・演出で描かれるため、一話ごとに新鮮な驚きがある。アニメクリエイターたちの個性を横断的に楽しめる点でも唯一無二の作品。② 都会で生きる女性の「本音」をえぐるブラックユーモア
肉食系女子への複雑な感情、ゆるい恋愛観、バイト先でのリアルな人間模様など、20代女性の等身大の内面をシニカルかつユーモラスに切り取る。笑いながらも「あるある」と感じさせるシーンが連続し、コメディでありながら妙なリアリティが漂うのが魅力。③ 短編ながら圧倒的な密度で楽しめる気軽さ
一話あたりの尺が短いショートアニメ形式のため、隙間時間に気軽に視聴できる。連続性にとらわれない独立した話構成なので、どのエピソードから観始めても問題なく楽しめる。スタッフによる解釈の違いを比べながら観るという、独自の楽しみ方ができる。キャスト・声優一覧




スタッフ
| ED | 荒木「NAKED ECHO」 |
|---|---|
| ED | シューズ「浮世に華」 |
| ED | 速水 奨「夢に醉酔わされて」 |
| ED | 小澤健「空想い~ダッダン人の踊り~」 |
| ED | Shigeo Komori: 小森茂雄「ガンバリマ宣言」 |
| ED | きただにひろし「ムクドリ慕情」 |
| ED | ノリスティ「糸の夢」 |
| ED | アサ「労働者のバラッド」 |
| ED | 小林 ゆうすけ「恋が始まらNight」 |
| ED | ピコ「東京しのび咲き」 |
| ED | 松岡 結李「Dear Gemstones」 |
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
江古田ちゃんの原作は名前だけ知っていた。タイトルは見かけたことがある、でも内容は曖昧、という状態で数年放置していたやつ。アニメ化されていたことをしばらく知らなかった。ある日SNSでスクリーンショットを見かけて「あ、これか」と思って再生した。
見始めて最初に面食らったのは、話数ごとに監督も声優も絵柄も全部違うという構成だった。「え、これ毎回キャラクターデザイン変わるの?」と思って、最初はすごく落ち着かない。普通のアニメの見方が通用しない感じ。でも2話、3話と見ていくうちに慣れてくるどころか、このフォーマット自体がこの作品の核心なんだという気がしてきた。2周目を見たとき、1周目に気になっていた「声が変わる違和感」がほぼ消えていて、逆に「この回の江古田ちゃんはこの声優の解釈なんだ」という見方ができるようになっていた。
毎回別の誰かに演じられることで、江古田ちゃんは「パターン」になる
この作品で一番面白いのは、江古田ちゃんというキャラクターが誰一人として同じ人間に演じられないという設計にある。話数ごとに声優が変わり、絵柄が変わり、監督が変わる。これは普通のアニメの文法を意図的に壊している。
キャラクターへの感情移入は、キャラクターが「同じ存在」であることに依存している。声が変わる、顔が変わる、それでも「江古田ちゃん」だと認識できるとしたら、それはキャラクターとしての本質——都会でいくつも仕事を掛け持ちしながら、恋愛も労働も適当に流しつつ、「肉食女子」への敵意だけは妙に具体的——が変わらないからだ。
つまりこの作品が言っているのは、江古田ちゃんは特定の声でも特定の絵柄でもなく、その「生き方のパターン」そのものだということだ。アニメにとってキャラクターとは記号であり、音声と絵は不可分なはずなのに、それを切り離してみせる。これはほとんど哲学的な問い立てで、普通の深夜アニメはこういう実験をしない。
見ていて気づくのは、声優が変わることで江古田ちゃんのまったく別の断面が出てくることだ。ある回では気だるくて投げやりに聞こえ、別の回ではもっと能動的に見える。同じキャラクターなのに、演じ手によってこんなに印象が変わるのかという驚きがある。声優の演技を「このキャラクターの正解」ではなく「この回のこの人の解釈」として見る体験は、アニメ視聴としてかなり独特だった。これを面白いと感じるか不安定と感じるかで、この作品との相性がほぼ決まる。
あと単純に、都会で曖昧に生きている感じの解像度が高い。昼間は普通に働いて、夜は適当にうろついて、恋愛はあるけど別にそれが全てじゃない、という質感。「肉食女子を天敵と見なしている」という設定の面白さは、江古田ちゃんが恋愛に無関心なわけじゃなくて、ちゃんと競争意識があるという点にある。無欲な人じゃなく、欲はあるけどそれをあまり前面に出さない、というのがリアルで、そこが長く愛されてきた理由だろうと思う。
特に刺さったシーン
夜の街を歩くシーンが各話に差し込まれる構造の中で、ある回の絵柄と音楽の組み合わせで妙に刺さった瞬間があった。江古田ちゃんが独り言のようなモノローグを喋るところ——声優によっては舞台演技に近い抑揚で来る場合があって、それがこのフォーマットの遊び場として機能していた。
普通のアニメでは「この声優がこのキャラを演じた」という紐付けが一生続くが、この作品にはそれがない。だから声優の演技を「キャラクターとして」ではなく「この回の江古田ちゃん像として」見る感覚になる。終盤の回でキャリアのある声優が来たとき、同じセリフがまったく別の重さに聞こえた瞬間があって、「あ、この作品はここが面白いんだ」とはっきり気づいた。2回目で見たときはその回だけ止めて少し巻き戻した。
読んで見たくなったら——『臨死!!江古田ちゃん』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 実験的なアニメーションフォーマットに興味がある人
- 原作漫画を読んでいて、「アニメ化の解釈」の幅に興味がある人
- 都会でなんとなく生きている感じに心当たりがある20〜30代
- 1話が短いオムニバス形式が好きな人
- 声優の演技を比べながら見るのが楽しい人
合わない人
- 同じキャラクターへの愛着を積み上げながら見るタイプ(声と絵が毎回変わるので難しい)
- 起承転結のある話を求めている人
- キャラクターの成長や関係の変化を追いたい人
- 設定やストーリーの連続性が気になるタイプ
次に見るなら
ポプテピピックは、同じ話を前後半で別の声優ペアが演じるという構造を持つ実験的ショートアニメ。「声が変わる」ことをギャグとして昇華していて、江古田ちゃんと同じ匂いがする。こちらはもっと壊れているが、フォーマット破壊の快楽という意味で近い。
うらみちお兄さんは、都会で働く大人の表と裏のギャップをネタにしたコメディ。江古田ちゃんの「現実をゆるく受け流しながらも内心ではちゃんと消耗している」感じの温度感に近い。こちらは同じキャラクターが毎回出てくる普通の構成なので、江古田ちゃんのあとに見ると安心感がある。
女子かう生は、実際の購買行動を通して女子高生のリアルを描く短編アニメ。絵柄や作風がまったく違うが、「女性の日常の細部をじっくり見せる」という視点が共通している。江古田ちゃんの大人版に対してこちらは学生版という感じ。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | × | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『臨死!!江古田ちゃん』はdアニメストア・U-NEXT・DMM TVで視聴できます。毎話スタッフが入れ替わるという珍しいスタイルのため、気になる話数から気軽に試せるのも魅力のひとつです。ショートアニメなので隙間時間にさっと楽しめる作品です。
