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とーとつにエジプト神
| 放送年 | 2021年 |
|---|---|
| フォーマット | ONA |
| 話数 | 10話 |
| 原作 | その他 |
| 制作 | TYPHOON GRAPHICS |
古代エジプトの有名な神々が暮らす世界へようこそ。アヌビスからトートまで、彼らは自由気ままに生活しています。バステトは突然現れて歌い踊り、メジェドは常に無表情。ホルスはアルバイトをし、セトはいたずら好き。ラーは旅に出かけてほとんど帰宅しません。神々は基本的に好きなことをしているのです。
作品概要・あらすじ
あらすじ
古代エジプトの神々が自由奔放に日常を過ごす姿を描いたショートアニメ。アヌビスやトート、バステト、メジェド、ホルス、セトなど、神話で名高い神々が登場します。歌って踊るバステト、常に無表情なメジェド、アルバイトに精を出すホルス、いたずら好きなセト——そして旅に出てなかなか帰らないラー。神話の偉大な神々とは思えないゆる〜い生活が繰り広げられます。みどころ・魅力
① 神話の神々がゆるキャラ化したギャップ萌え
死者の番人として知られるアヌビスがモフモフの手でお菓子をつまみ、知恵の神トートがぼんやりしているなど、厳粛なはずの神々の情けなくも愛おしい姿がクセになります。神話知識がなくても楽しめますが、知っているとギャップに笑いが倍増します。② メジェドのキャラクターとその謎めいた魅力
ネット上でも人気を博した「メジェド様」が、劇中でも常に白いシーツのような姿で無表情に存在感を放ちます。ほとんど何もしないのになぜか目が離せない、独自のシュールな空気感がこの作品の大きな見どころのひとつです。③ 1話数分で完結するテンポのよさ
ショートアニメならではのテンポで、1話ごとにオチがしっかり決まっています。隙間時間にさくっと観られるうえ、繰り返し観ても飽きない軽快なコメディが続くため、アニメをあまり見慣れていない方にも入りやすい作品です。キャスト・声優一覧






















スタッフ
| 監督 | 菊池勝也 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 東出祐一郎 |
| 原案キャラデザ | 奥山鈴奈 |
| 音楽 | 井内啓二 |
| 美術監督 | 長岡慎治 |
| 音響監督 | 横田知加子 |
トレーラー・MV
▲ 公式トレーラー(公式YouTube)
感想・評価
最初に見たとき——第一印象と、見ることになったわけ
きっかけはメジェドだった。SNSで例の白い布の神様が無表情のまま日常生活を送っている画像が流れてきて、「ああ、これがあのアニメか」と軽い気持ちで1話を再生した。5分で終わった。すぐ次を押した。また5分で終わった。気づいたら全話見ていた——という体験を、このアニメで初めてした。
2周目に入ってわかったのは、このアニメには「笑わせにいく構造」がほとんどないということだ。神々がただそこにいて、ただ好きなことをしている。バステトが歌い始める理由も、ラーが旅から帰ってこない理由も、特に説明されない。それなのに手が止まらないのはどういうことなんだろう、とぼんやり考えながら3周目をやっていた。ONA(配信オリジナル)特有のというか、「尺を最大限に使わなくていい」という設計の自由さが、この作品には合っている。
「とーとつに」であることが、このアニメの全部だ
タイトルの「とーとつに」という言葉は、単なる演出上の面白さではなく、作品の設計思想そのものだと思う。エジプトの神々が出てくる理由も、何かをしている理由も、基本的に説明されない。バステトが突然歌い出す。ホルスが普通にアルバイトをしている。セトがいたずらを仕掛けてくる。ラーはほとんどいない。それだけだ。
普通のコメディアニメなら「なぜ古代の神がこんなことをするのか」という落差を笑いにする。ところがこの作品は落差すら説明しない。神々は最初からそういう存在として提示されていて、驚かれもしなければ、ツッコまれもしない。視聴者だけが「あ、アヌビスってこういう感じなの?」と勝手に受け入れていく構造になっている。
これが5分という尺と完璧に噛み合っている。長尺なら「なぜ」を説明したくなる。でも5分ならそのまま終わっていい。とーとつに始まってとーとつに終わる。その潔さが中毒性の正体だと思う。「とーとつにエジプト神」というタイトルは、「とーとつに言いたかっただけでしょ」という突っ込みを折り込み済みで、それ自体がこのアニメのモードを一言で表している。
梶裕貴が演じるトトの、淡々とした存在感がこの「説明しない」感覚を特に体現していた。声の質感が「なぜか普通にそこにいる古代の神」として機能している。説明しなくていい、そこにいる、それで十分、というモードの演技だ。声優陣が揃いも揃って「大げさにしない」選択をしているのが、この作品の空気を守っている。
特に刺さったシーン
下野紘が演じるアヌビスのシーンが全体的に好きだ。冥界の神、死者の魂を量る存在、というポジションの割に、やっていることがひどく所帯じみている。下野紘の声のトーンが「ちょっと困ってるけど別に怒ってもいない」という絶妙なニュアンスを毎回出していて、アヌビスというキャラクターが何者なのかを画と声だけで伝えてくる。台詞より間で笑わせてくる回があって、2回目に見たとき初めて「あ、ここで間を取ってたのか」と気づいた。
津田健次郎のラーも外せない。旅にでかけてほとんど帰ってこない、という設定なので出番が少ないのに、出てきたときの存在感の使い方が上手い。「この人に長台詞を与えたらどうなるんだろう」と想像させたまま終わるシーンがいくつかあって、それがまた続きを見たくなる仕掛けになっていた。5分アニメに津田健次郎が出ている、というだけで何か起きそうな予感があって、その予感に乗って次の話を押してしまう。
浪川大輔のクヌム回は、あのキャラクターの造形とあの声の組み合わせが純粋に面白かった。笑わせにくるわけでもなく、ただそこにいるだけなのに笑ってしまう、という体験を一番強くさせてくれたのがクヌムだった。小林ゆうのバステトも、「突然歌い出す」という行動の不可解さを声でそのまま成立させていて、変な完成度があった。
読んで見たくなったら——『とーとつにエジプト神』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。
この作品が刺さる人・合わない人
刺さる人
- 「何も起きないのになぜか見続けてしまう」タイプのアニメが好きな人
- 5分・10分の短編フォーマットを隙間時間に消費するのが得意な人
- エジプト神話のキャラクターを元々知っていて、解釈のズレを楽しめる人
- 梶裕貴・下野紘・津田健次郎・浪川大輔・小林ゆうの声が好きで、豪華キャストをゆるい文脈で聴くのが好きな人
- 「とーとつに言う」ことが笑いになり得ると信じている人
合わない人
- アニメに起承転結や感情の積み上げを求める人
- キャラクターの動機や関係性の説明がないと乗れない人
- コメディのオチを明確に拾いたい人(この作品はオチが存在しないことが多い)
- 「5分で何がわかるんだ」と思うタイプの人
次に見るなら
「笑わせにこないのに笑ってしまう」短編コメディが好きなら、ポプテピピックが次の候補になる。豪華声優陣を理不尽な文脈に放り込む、という点でモードが近い。エジプト神よりずっと攻撃的だが、「なぜ見てしまうのかわからない」という体験は似ている。dアニメストア・U-NEXTで視聴可能。
キャラクターのギャップだけで成立するゆるい日常が好きなら、アグレッシブ烈子も合うはずだ。主人公がレッサーパンダという設定を最初だけ受け入れれば、あとは日常系として普通に見られる。こちらは尺が長めだが1話ごとの独立性が高い。Netflixオリジナルなので配信はNetflixのみ。
声優の演技が気に入ったなら、はたらく細胞を見てみてもいい。梶裕貴・下野紘・津田健次郎が揃って出演していて、こちらは真面目に擬人化をやっている分「とーとつに」との空気の落差が面白い。同じキャストがどれだけ違う文脈を成立させられるかを確認しながら見るのもひとつの楽しみ方だ。
配信・視聴情報
| サービス | 配信 | 月額 | 無料期間 | 作品数 |
|---|---|---|---|---|
| ABEMAプレミアムイチオシ | × | ¥680〜(税込) | 無料あり | 1,000+ |
| Amazonプライムビデオ | ¥600(税込) | 30日間 | 1,700+ | |
| クランクイン!ビデオ穴場 | × | ¥990〜(税込) | 最大1ヶ月 | 7,000+ |
| dアニメストア | ¥660(税込) | 31日間 | 7,200+ | |
| U-NEXT | ¥2,189(税込) | 31日間 | 6,000+ | |
| DMM TV | ¥550(税込) | 14日間 | 6,300+ | |
| Netflix | × | ¥890〜(税込) | なし | 1,600+ |
| Hulu | × | ¥1,026(税込) | なし | 2,900+ |
| Disney+ | × | ¥1,250〜(税込) | なし | 500+ |
よくある質問
まとめ
『とーとつにエジプト神』は、dアニメストア・U-NEXT・Amazonプライムビデオ・DMM TVで視聴できます。主要な配信サービスで広く配信されているため、すでに利用中のサービスでそのまま楽しめます。隙間時間に1話から気軽に観始められる作品です。
