宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち

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2017宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち

★ 3.7 / 5.0アクションドラマSF
放送年2017年
フォーマットOVA
話数26話
原作オリジナル
制作Xebec

宇宙戦艦ヤマトの帰還から3年。地球は復興し、ガミラスと平和を築いた。しかし、禁止されたwave motion技術を使用することが代価だった。一方、ヤマトの元乗組員たちは、それぞれ別の道を歩んでいたが、謎の女神テレサからのサイキックメッセージを受け取る。

目次

作品概要・あらすじ

あらすじ

宇宙戦艦ヤマトがイスカンダルから地球へ帰還して3年。地球は復興を果たし、かつての敵国ガミラスとの間に平和が築かれていた。しかしその平和は、ヤマトが持ち帰った波動エンジン技術の使用禁止という条件のもとに成り立っていた。それぞれの道を歩んでいたヤマトの元乗組員たちのもとに、謎の女神テレサからサイキックメッセージが届く。新たな脅威と運命に抗いながら、ヤマトは再び宇宙へ旅立つ。

みどころ・魅力

① 波動砲をめぐる「力の倫理」という重厚なテーマ

平和を守るために禁じられた兵器を使うべきか——本作は単なるSFアクションに留まらず、戦争と犠牲、正義の代償を問いかける。波動砲の使用をめぐる葛藤は物語の中核をなし、視聴者に重い問いを投げかけ続ける。

② 旧作へのリスペクトと現代的アレンジが融合した映像美

2012年リメイク版から続く現代的CGを駆使した宇宙戦闘シーンは圧巻。往年のファンが懐かしめるオマージュを随所に散りばめながら、現代アニメとして高い完成度を誇る映像クオリティを実現している。

③ 古代進と雪の愛の物語が描く人間ドラマの核心

タイトルに「愛の戦士たち」と掲げられているとおり、古代進と森雪の関係を軸にした感情の動きが本作の大きな柱。戦いの中で問われる「守りたい者のために戦うとはどういうことか」が、ヤマトというドラマの本質を体現している。

キャスト・声優一覧

古代進
古代進
メイン
小野大輔
森雪
森雪
メイン
桑島法子
クラウス・キーマン
クラウス・キーマン
メイン
神谷浩史
新見薫
新見薫
サブ
久川綾
沖田十三
沖田十三
サブ
菅生隆之
土方竜
土方竜
サブ
石塚運昇
真田志郎
真田志郎
サブ
大塚芳忠
斎藤始
斎藤始
サブ
東地宏樹
徳川彦左衛門
徳川彦左衛門
サブ
麦人
麦人
山本玲
山本玲
サブ
田中理恵
相原義一
相原義一
サブ
國分和人
加藤三郎
加藤三郎
サブ
細谷佳正

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スタッフ

監督羽原信義
シリーズ構成福井晴敏
キャラクターデザイン結城信輝
音楽宮川彬良
美術監督谷岡善王
音響監督吉田知弘
OP佐々木 功「宇宙戦艦ヤマト2202」
ED沢田研二「ヤマトより愛をこめて」
EDテレサ「月の鏡」
ED有馬しの「君、ヒトヒラ」
ED星野結也「CRIMSON RED」
ED有馬しの「ようらんか」
ED山寺宏一「大いなる和」

関連作品

アニメ

トレーラー・MV

▲ 公式トレーラー(公式YouTube)

感想・評価

最初に見たとき——名前だけ知っていた宇宙戦艦に、大人になってから乗り込んだ話

「宇宙戦艦ヤマト」という名前は、アニメに詳しくなくても知っている。日本人の共有財産みたいなタイトルだ。ただ、実際に見たことはなかった。2202は正確にはリメイクシリーズの続篇で、2199(ファースト・シリーズのリメイク)を経た直後の物語になる。いきなり2202から入るのはどうかと思いつつ、あらすじを読んで「まあ3年後の話なんだから拾えるだろう」と軽い気持ちで再生したのが正直なところ。

最初の数話は、世界観の説明を受け取る作業だった。地球が復興している、ガミラスと和解している、ヤマトの乗組員たちはそれぞれ別の場所にいる——このあたりを飲み込みながら見ていると、ある台詞で急に画面の重さが変わる瞬間がある。「波動砲の禁止」という設定が、単なる設定ではなく物語の中枢だと気づいたときから、見方が変わった。2回目に見直すと、序盤のさりげない会話のいくつかが全部前振りになっていて、そういう作り方をする作品なんだと再認識した。

「愛のために世界を救う」が、最も残酷な選択である理由

タイトルに「愛の戦士たち」と入っている。これをロマンチックな副題として流してしまうと、この作品の核心を見落とす。2202が問い続けるのは、「愛は大義になり得るか」という、答えの出ない問いだ。

地球がガミラスと平和を築いた代価は、波動技術の封印だった。つまり、前作で命がけで手に入れた「力」を、平和の条件として手放したわけだ。ところがその禁を破らざるを得ない状況が訪れる。テレサからのサイキックメッセージが示す危機は、封印した力なしには対処できない。ここで物語は、「正しい選択をした人間が、正しい選択ゆえに追い詰められる」という構造に入る。

古代進という主人公が背負うものの重さは、小野大輔の声で初めて実感できる。台詞の量が少ないシーンでも、呼吸の仕方、語尾の処理で「この人間は今どこに立っているか」が伝わってくる。感情を爆発させるシーンよりも、静かに何かを受け入れている場面の演技が特に効いている。

一方で、クラウス・キーマンというキャラクターの存在が物語に奥行きを与えている。神谷浩史が演じるこの役は、単純な敵でも味方でもない位置にいて、「別の角度から同じ問いに向き合っている人間」として機能する。神谷浩史は声域の広さよりも、台詞の「温度の制御」が凄まじい人で、このキャラクターの掴めなさを声だけで表現している。

「愛のために戦う」というモチーフは、突き詰めると「自分が大切にするものを守るために、他の何かを犠牲にする」という構造に行き着く。2202はその構造を美化しない。テレサの存在は、愛の究極形として描かれているが、それは同時に「個人の愛を超えた何か」との衝突でもある。個人の感情と宇宙的な論理がぶつかる場所に、この作品の本当のドラマがある。

特に刺さったシーン

加藤三郎の葛藤が描かれる中盤の展開が、予想外に響いた。細谷佳正の演技は、過剰に叫ばないのに感情の密度が高い。怒りと悲しみと諦めが混在している場面で、台詞を「感情の説明」にしない処理をしているのがわかる。声優と夜あそびでの細谷さんのしゃべり方を知っていると、この落差がまた効いてしまう。

森雪という役は、旧作ではいわゆる「紅一点の保護対象」的なポジションだったらしいが、2202の桑島法子が演じる森雪は明らかに違う。終盤に向かうにつれて、このキャラクターが物語の意味を担う存在になっていく。そのシフトを声で先に示してくれているのが桑島法子で、序盤から「この人は何かを知っている」という気配がある。

新見薫役の久川綾は、ベテランの仕事をする。目立つシーンより、艦橋のやり取りで積み重なる存在感が、作品全体の「重力」を作っている側面がある。こういう役の積み方が上手い人は、画面から抜けた瞬間に空気が変わるのがわかる。

読んで見たくなったら——『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』はdアニメストアで視聴できる(31日間無料)。

この作品が刺さる人・合わない人

刺さる人

  • 「宇宙戦艦ヤマト」をリアルタイムで知らないが、スペースオペラ的なSFドラマが好きな人
  • 声優の演技を「作品の一部」として鑑賞している人(小野大輔神谷浩史桑島法子を追っている人は特に)
  • OVA形式の重厚な作品に慣れていて、劇場版的な密度を求めている人
  • 「愛」や「犠牲」がテーマの作品で、答えを出さずに問い続けるタイプの物語が好きな人
  • 前作(2199)を見て、続きの世界観に入りたい人

合わない人

  • 2199未視聴で世界観の補足をしながら見るのが苦手な人(2202単体では文脈が薄い)
  • OVA全7章のリリース間隔がある視聴形式に耐えられない人(一気見前提なら問題なし)
  • テンポよく話が進む作品を求めている人(2202は「積み上げ」に重点を置く)
  • 旧作へのリスペクトが過剰に感じられる演出が苦手な人(ファンサービスが多い)

次に見るなら

機動戦士ガンダム ユニコーンが好きなら、2202もおそらく合う。OVA形式の重厚なSFドラマで、「戦争と個人の感情」「禁忌の力と倫理」という構造が近い。作画と音楽の密度も高く、見る体力がある状態で挑む作品という意味でも共通している。

宇宙を舞台にした政治ドラマ・群像劇が好きなら銀河英雄伝説(2018年リメイク版)を。2202よりもっと「戦略と思想の対立」に振った作品だが、「正しい側が勝つとは限らない」という問いの立て方が似ている。キャラクターの数は増えるが、そちらの方がむしろ没入しやすい人もいる。

マクロスΔ(デルタ)は同じく「愛と戦争」を軸にしたスペースオペラで、こちらはよりエンタメ寄り。2202の重さに少し疲れたあとに見ると、同じテーマの「別の解釈」として面白く対比できる。

配信・視聴情報

サービス配信月額無料期間作品数
ABEMAプレミアムイチオシ×¥680〜(税込)無料あり1,000+
Amazonプライムビデオ×¥600(税込)30日間1,700+
クランクイン!ビデオ穴場×¥990〜(税込)最大1ヶ月7,000+
dアニメストア¥660(税込)31日間7,200+
U-NEXT¥2,189(税込)31日間6,000+
DMM TV¥550(税込)14日間6,300+
Netflix×¥890〜(税込)なし1,600+
Hulu×¥1,026(税込)なし2,900+
Disney+×¥1,250〜(税込)なし500+
『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVで配信中です。全7章にわたるOVA作品ですので、一気見にも向いています。いずれのサービスも月額で見放題対象となっているため、手軽に視聴を始めることができます。

よくある質問

Q. 前作を見ていなくても楽しめますか?
A. 2012年放送の『宇宙戦艦ヤマト2199』の続編にあたるため、先に2199を視聴することをおすすめします。ただし本作単体でもストーリーの概要は把握できるよう作られています。
Q. 全何話ですか?
A. 本作はOVA全7章構成で、2017年から2019年にかけて順次公開されました。各章は約50〜60分で、映画に近い感覚で楽しむことができます。
Q. 原作の1978年版との違いは何ですか?
A. 1978年版『さらば宇宙戦艦ヤマト』のリメイクにあたりますが、世界観・設定・キャラクター描写が大幅に刷新されています。オリジナルを知るファンが見ても新鮮に楽しめる内容です。
Q. 子どもでも視聴できますか?
A. 戦争の残酷さや死を扱う場面もあるため、小学校低学年以下には難しく感じることがあるかもしれません。中学生以上であれば、スペースオペラとして十分楽しめる作品です。

まとめ

『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』は現在、dアニメストア・U-NEXT・DMM TVで配信中です。全7章にわたるOVA作品ですので、一気見にも向いています。いずれのサービスも月額で見放題対象となっているため、手軽に視聴を始めることができます。

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この記事を書いた人

アニメの配信先を毎回調べているうちに、「もう自分でまとめた方が早いな」と思ってaniholicを始めました。アニメから入って、今はかなり声優ファン寄りです。Abema、dアニメ、Prime Video、Huluあたりを普段使っています。掲載情報は、できるだけ公式サイトを確認してから掲載しています。
ちなみに「aniholic」を深夜テンションで「アニ☆ホリ」と略したのですが、まさか昼に見た時こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。今のところ修正予定はありません。

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